肥満治療薬・減量手術から解放!肥満を伴う2型糖尿病の新治療法-Endobetix Ltd.

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Endobetix社は世界中で増える肥満を伴う2型糖尿病に挑む非侵襲性の新しい治療 – デバイスを内視鏡で体内に挿入して糖尿病の寛解を目指すスタートアップだ。

蔓延する糖尿病と肥満

糖尿病人口は、世界中で男女ともに増加し続け2015年に4億人を超えた。過体重と肥満の人の数は世界で2013年に21億人に達している。肥満者は糖尿病や変形性関節症などを発症しやすく、糖尿病はその合併症により透析、失明、下肢切断や死亡、医療費高騰をもたらしている。
糖尿病は大きく3つに分けられるー「1型糖尿病」「2型糖尿病」「妊娠糖尿病」。このうち2型糖尿病が最も多く、先進国だけでなく途上国でも、働き盛り世代だけでなく若年世代でも増加中だ。2型糖尿病のうち高度な肥満 (BMI:ボディマスインデックスという指標で35以上。例:身長175cmで体重107.2kg以上) がある患者さんで、合併症状の改善を目的に現在、減量手術(外科手術)が行なわれている。減量手術にはいくつかの方法があるが、アメリカで最も多く行われるのが「胃バイパス手術」である。この手術は胃の大半を切り取って直接小腸につなぎ、食べた物が十二指腸、空腸を迂回し直ぐに小腸の下の方へ届くようにする。そうする事で食後、小腸が刺激され「GLP-1」という消化管ホルモンが分泌され、その結果、脂肪やブドウ糖の吸収を減らすことができる。この「GLP-1」には以下のような作用がある。

  • 血糖を下げるインスリン(ホルモン)を分泌させる
  • 血糖をあげるグルカゴン(ホルモン)の分泌を抑制させる
  • 食欲を抑える

低コスト、安全なデバイスで減量、糖尿病の寛解を目指す

Endobetix社が開発したデバイス「Endobetix Deversion Device」は、内視鏡により体内に設置され、減量手術同様に胆汁・膵分泌物を十二指腸から小腸下部へ迂回させホルモンバランスを変化させて減量効果、耐糖能を回復させることを期待されている。前臨床試験では安全性・有効性ともに良い結果が得られている。外科手術に伴うリスク(大量出血、感染、血栓)からも解放され、手術に関連する危険性から手術適用外だった患者にも新たな選択肢となることだろう。

Endobetix Diversion Deviceの利点

  • 内視鏡を用いてデバイスを胃/十二指腸部分に挿入、回収することが可能
  • 外科手術不要、手術関連リスクなし
  • 10%以上の減量が期待できる
  • 減量手術(日本では約150-200万円)と比較しかなりの低コスト

会社概要

会社名 Endobetix Ltd.
CEO Chen Porat
設立年 2012年8月
拠点 イスラエル
社員数 2-10人規模
事業内容 肥満を伴う2型糖尿病患者に減量、糖尿病の一時的寛解を目的とした外科手術不要な医療機器の開発
主な商品 Endobetix Diversion Device
会社URL http://www.endobetix.com/
沿革 2012年8月 設立
2014年5月 イスラエルイノベーションカンファレンスにおいてThe Herbew Pressで紹介される
2015年 Red Herring’s Europe Top 100 awardのファイナリストに

メンバー紹介

Chen Porat

Chen Porat
CEO & Co-Founder
イスラエルのヘブライ大学卒業。現在は、複数の医療機器やバイオテック会社を経営し、3社のライフサイエンス会社の共同創始者を務める

Pierre Sharvit

Pierre Sharvit
CTO & Co-Founder
ベルギーのリエージュ大学卒業。ワイツマン科学研究所元研究員。現在は、医療機器スタートアップの創始者。

Shlomo Lewkowicz, D.Sc.

Shlomo Lewkowicz, D.Sc.
P Clinical & Regulatory Affairs, and Co-Founder
イスラエル工科大学卒業。医療機器業界で25年以上の経験を持ち、Endobetix の臨床及び薬事の責任者。

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SAKIGAKE編集部

SAKIGAKE編集部

海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
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