進化した水飲み場!オゾン処理で美味しい水を提供-Woosh Water Systems

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いきなりの質問だが、写真のような公園によくある水飲み場で抵抗なく水が飲めるだろうか?
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今、飲めないと答えた人にも、安心して美味しい水を飲むことができるような水飲み場を作ったスタートアップがある。

画期的進化を遂げた水飲み場Smart Water Station

イスラエルのWoosh Water Systems社は、公共の水飲み場にIoTを取り入れた。同社のSmart Water Stationは、インターネットに繋がっており、水質や、ステーションに異常がないか等、常時モニターしている。他にも、使用率や環境にどれくらい貢献したのかといったデータも収集できるようになっていて、ユーザのモチベーションを上げるのに一役買っている。
このステーションは、直接水を飲むのではなく、手持ちのボトルに水を入れることができるようになっている。提供される水は冷えている上に雑味がなく美味しいという。それは、水道管から来た水を塩素ではなくオゾンで消毒しているためだ。またステーションの中で、水が10分以上停滞しないようになっており鮮度を保っている。

残念ながら利用料はかかるのだが、ペットボトルで売られている水に比べると格段に安い。600mlまでが50セント、1L入れるなら75セントだ。更に嬉しいことに、15セントで、ボトルの洗浄ができる。洗浄には、オゾン水が使われていて、持参したボトルの材質や形、大きさに関わりなく洗ってもらえる。洗浄は、まずオゾン水で5秒間、その後に水で行われ、トータルで10秒かからない。またこの時、ボトルも冷えるというおまけつきだ。尚、使用されるオゾンは、ステーションの中で余分な化学物質を加えられることなく、生成される。

前述の通り、同社では水道水にオゾン処理を施し提供しているわけだが、日本では水道水の消毒といえば、塩素を浮かべる人が多いだろうし、消毒にオゾンを利用することがあるのを知る人は少ないかもしれない。だが、ヨーロッパの国々などで以前から採用されている処理法でもあり、日本でも東京都など取り入れる自治体が増えてきているという。オゾン処理は、塩素処理に比べるとコスト高になるが、殺菌洗浄力に優れている上、分解される時間が早く残留しないので安全性にも優れている。また、塩素処理のように水の味を損なうことはないのだそうだ。

テルアビブでの試験運用を経てアメリカへ

2013年から2015年まで、テルアビブ市と連携し、同市で試験運用を行った。試験運用開始わずか2週間後には、7,000本の容器が捨てられずに済んだ計算になったそうだ。ちなみに、この時は水道代を市が負担したので無料で利用できたという。

2016年、アメリカにも進出を果たした。2月1日にアメリカ オハイオ州デイトンにあるシンクレア・コミュニティ・カレッジで利用できるようになった。現在ステーションは大学構内に3つ設置されているという。

Woosh誕生につながった息子との散歩

このハイテクな水飲み場は、CEOのItay Tays-Zamir氏のある夏の日のことがきっかけとなって開発された。子供と散歩に出かけた時のこと、子供に喉が渇いたと言われたが、持って来た水筒はとうの昔に空になってしまっていた。そこで、水筒に水を入れられる場所を探したのだが、見つからなかったという。同氏は、ペットボトルを買うという選択は避けたかった。そんな時、「プラスチックを消費しなくてすみ、安全な水を外出先で」というアイデアが浮かんだという。

ペットボトルや缶は、リサイクルされるが、それよりも容器をリユース、つまり再利用する方が環境への負担が小さいと言われている。マイボトルを持ち歩いて、気軽に美味しい水を飲むことでエコに貢献したい人はイスラエルやアメリカだけにとどまらないだろう。特に、炎天下での作業やスポーツする人には、冷たい水がいつでも出てくるステーションは嬉しいはず。出先に水が補給出来るWooshのステーションがあれば、水筒が空になる心配をしなくてすみ、用心の為にわざわざ巨大な水筒に変えたり、水筒を二本に増やしたりして重たい思いをする必要はもうなくなるのだ。

会社概要

会社名 Woosh Water Systems Ltd.
CEO Itay Tayas Zamir
設立年 2010
拠点 イスラエル
社員数 1-10人規模
事業内容 Smart Water Stationの開発、設置及び管理
会社URL http://www.wooshwater.com/

メンバー紹介

Itay Tayas Zamir
共同創立者、CEO
2004年 IDCヘルズリヤで法学士号を取得。
イスラエルの航空機メーカーIsrael Aerospace Industriesで 無人航空機関連の仕事に携わった。

Ronen Berman
共同創立者、最高技術責任者
Bezeq-call社で最高情報責任者を務めた後、RPP LTDを創立、CEOとなった経歴を持つ。

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SAKIGAKE編集部

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海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
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