「比較」に特化した検索サービスを実現-URGE IO

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例えば、新しくスマートフォンを購入しようとするとき、どの機種にするか決めるのはなかなか困難だ。そこで従来の検索ツールで情報を検索してみても、ありとあらゆる情報の中から「この機種とこの機種では、何が違うのか?」という情報を的確に導きだすのは難しい。
そんな悩みを解決すべく、物事の「比較」に関する情報だけを分かりやすく検索できるサービスを開発したのが今回紹介するURGE IO社だ。

自然言語処理AIの技術で分かりやすく比較

URGE IO社の提供する比較検索サービス、その名も「Versus」は、自然言語処理の技術により、4500万もの比較データをテキストの形で分かりやすく提示する。比較の対象はスマートフォンやタブレットなどのデジタル機器を始め、大学や都市など様々な分野に及んでいる。

検索方法もとても簡単で、例えばスマートフォンの「機種A」と「機種B」の比較データを検索したい場合、Versusのトップページにある検索窓に「機種A vs 機種B」と打ち込むだけで「機種Aは機種Bより画面サイズが大きい」、「機種Bには防水機能がある」などのテキスト情報を示してくれる。分野によっては比較データやユーザーの投票を元に比較対象の内どれが優れているかを数値化して示してくれる場合もある。

Versusは現在、日本語を含めた18言語での入力及び表示に対応可能だ。

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上の画像はVersusによる検索結果画面。この例ではスマートフォン3機種に関して価格、Versus独自のスコア、そして各機種の性能についての比較情報を示している。

Versusの発展に期待

Versusを開発したURGE IO社はベルリンを拠点とするスタートアップ企業。同社はVersusによってWikipedia規模の比較情報源を築き上げることを目標に掲げている。現在でも幅広い分野で比較を行っているVersusだが、アプリケーションの分野などにおいて、まだまだ比較の対象は広げられそうだ。
スマートフォンやタブレットなどのデジタル機器については特に最新のものを詳しく数値化もして情報を提示してくれているので、今後も多様化していくであろうウェアラブルデバイスを始めとするIoTデバイス等についても技術の進歩に合わせて常に最新の比較データを提示してくれることに期待したい。

Versusは現在1か月につき300万人ほどにアクセスされており、Versusのサービス開始から利用者を増やし続けているそうだ。「比較」に特化した検索サービス、という画期的で便利なアイデアが、これからもどのように利用され、広まっていくのか。その発展には注目したい。

会社概要

会社名 URGE IO GmbH (現在はMenschDanke Group GmbH)
CEO Ramin G. Far
設立年 2011年
拠点 ドイツ
社員数 30人規模
事業内容 比較検索サービス「Versus」の開発・運営
会社URL http://www.versus.com
沿革 2011年 創業
2012年 「Versus」のサービス開始。シードラウンドにて70万ユーロの投資を受ける
2009年 Earlybird Venture Capital社らによりシリーズAラウンドにて280万米ドルの投資を受ける
2010年 MenschDanke社に買収される

メンバー紹介

Ramin G. Far

Ramin G. Far
CEO・創業者
コペンハーゲンビジネススクールを卒業。URGE IO創業以前はエンターテイメント系メディアのViacom社や自動車メーカーのDaimler社で勤務した経験も持つ。

Clemens Weidenbach

Clemens Weidenbach
取締役
EBS経済法科大学を卒業。オンラインショッピングサイトを運営するDailyDeal社の取締役も兼務しており、Earlybird Venture Capital社にてベンチャー企業のアドバイザーも務めている。

Altan Sarisin

Altan Sarisin
取締役
ベルリン経済法科大学を卒業。MenschDanke社ではIT・戦略部長を務めている。

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SAKIGAKE編集部

SAKIGAKE編集部

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