今までにない超小型衛星を宇宙へーCubeCab

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アメリカの小型衛星設計・開発に特化するCubeCab社は、従来とは比べものにならないほど小型の理想的なロケットを作り上げることに成功した。

10キログラム以下の小さな衛星を大気圏外に打ち上げるのは非常に難しく、誰もその小ささのロケットは作らなかった。小型衛星を大気圏外に打ち上げたければ、他の大型ロケットに乗せてもらうしかほかなかったのだ。乗り合わせのための交渉には多くの場合数年を要し、軌道も好きに選べるわけでもない。せっかく開発した小型衛星に搭載しているスラスタ(小型ロケットエンジン)などが、乗り合わせの主要ロケットに「危険の可能性がある」と見なされた場合には、乗せてももらえないのだ。

そんな中CubeCabは、打ち上げ用の小型ロケットの開発に成功した。小型衛星一台分の法規制の調査にはたったの数ヶ月しかかからないし、発射準備も思いのまま。軌道も好きに選べるだけでなく、誰にも乗り合わせを断られる心配もない。
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(出典:CubeCab公式ページ

なぜ今までそのような開発をすすめてこなかたったのか。なぜCubeCabが第一人者なのか。それは、小さいロケットは効率的でない上に利益を生み出すのが困難なので敬遠されてきたからだ。少なくとも、他にもうすでに使える発射台や実用的な手段はいくらでもあるのに、一度しか打ち上げないロケットのためにデザインしたりすることは明らかに非効率的ではある。

中には20〜500キログラム台での荷重を主とした開発中の他のロケットもあるが、CubeCabが開発した小型ロケットに比べればまだまだとても大きい。CubeCabの小型ロケットは、周回低軌道(LEO)への発射でたったの5キログラムを記録した。また、大きくコスト削減に貢献しているのは衛星の打ち上げ・発射にかかる費用でもある。前述の大型ロケット乗り合わせの際にかかるコストの中にはその数年の交渉の中で発生する書類審査や人件費などを要する過程を経て天文学的な数字の費用がかかってきてしまう。CubeCabによるシンプルな打ち上げの過程は、そういったところにどうしてもかかってしまっていた費用を大きく削減することに成功したのだ。

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(出典:CubeCab公式ページ

会社概要

会社名 CubeCab
CEO Adrian Tymes
設立年 2014年
拠点 アメリカ合衆国
社員数 1-10人規模
事業内容 低コストでの超小型衛星の設計開発
主な商品 CubeSat
会社URL http://cubecab.com/

メンバー紹介

Adrian Tymes
CEO
近年スタートアップ企業のアドバイシングをしており、複数の企業のリード・エンジニアやマネージャーとして活躍もしている。

Rick Kwan
コンサルティング部
テクニカルマネージメントと航空宇宙学とコンピューター産業の実践専門。
シリコンバレー・スペースセンターからの協力や、起業段階から当社の立ち上げに尽力している。

Dustin Still
最高執行責任者
製造部門、製品生成の権威で、前職ではコンピューターによる数値制御を使用した製造の長年の経験があり、テックショップのフルタイムアドバイザーの第一人者でもある

Mark Blair
最高技術責任者
オプタスや、大学の航空宇宙学のプログラム「アウスロック(AUSROC)」などを通して、ロケットデザインと衛星に携わった長年の経験歴を有する。

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SAKIGAKE編集部

SAKIGAKE編集部

海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
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