人類が宇宙で暮らす日-United Space Structures

CATEGORY: GENIUS

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「スペースハビタット」※。これは1969年にアメリカのプリンストン大学のジェラルド・オニール博士によって提唱された宇宙空間における人口居住地だ。日本のアニメ「機動戦士ガンダム」にも登場しており、見た当初に憧れを抱いた記憶がある。提唱から約半世紀。科学の力は「スペースハビタット」を実現できる所まで遂に来た。United Space Structureは宇宙空間での施設建設に必要な6輪自動システムの開発設計を行っているスタートアップ企業だ。将来的にはそのシステムを用いてスペースハビタット建設を視野に入れている。

※日本では「スペースコロニー」の表現が一般的である。しかし、「コロニー」には「植民地」というニュアンスが含まれる為、United Space Structuresは「ハビタット」を使用している。その考えを尊重して本文も「コロニー」ではなくて「ハビタット」を使用する。しかし場合によっては「コロニー」の方が広く知られている。JAXAにおいても「コロニー」を用いている。
参考:JAXA公式サイト

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(出典:United Space Structures公式ページ

宇宙空間での居住を実現させる技術

人口居住地の開発といってもその建物だけでは人間は生活できない。人が生活できる環境を整える為にUnited Space StructuresのCEOであるBill Kempは「人類が宇宙空間で1年以上生活し続けるには重力が必要だ」と語る。無重力の状態で生活を続けると、筋肉や骨が弱体化してしまうのだ。その為、United Space Structuresは人工重力を軸回転によって生み出す気密構造の人口居住地の開発に取り組んでいる。

また、それに合わせてエネルギー確保の課題にもアイディアを出している。人工重力を生み出す技術を用いる事により、居住地が24時間365日稼働する為のエネルギーを太陽光電池へ集めるのだ。この技術を活かすことにより宇宙空間で居住施設の他に娯楽や医療施設の開発が実現できる。また、地球上では危険を伴う故に出来ない天文学や遺伝子学の研究も安全に行うことが出来るようになるのだ。

宇宙で人類が暮らす日は遥か未来の話だと私は思っていた。しかしUnited Space Structuresの事業を知り、その未来は思っていたよりもすぐに訪れるのではないか、と感じる。この分野においては多くの難題があるだろう。しかし、United Space Structuresはそれを様々なアイディアで解決し、人類の宇宙生活を実現するだろう。

会社概要

会社名 United Space Structures
CEO Bill Kemp
設立年 2009年3月
拠点 アメリカ ワシントンD.C.
社員数 1-10人規模
事業内容 スペースハビタントの研究、設計、開発
主な商品 Space Mushroom(デザイン段階)
会社URL http://www.ussgaia.com/

メンバー紹介

Bill Kemp

Bill Kemp
Founder & CEO
連邦政府や個人企業における大きなプロジェクトで設計や開発に30年以上携わっている。コンピューターを用いた設計やCFTの統括などを行っている。Virginia Commonwealth Universityで美術の学位を修めている。

Ted Maziejka

Ted Maziejka
Founder & COO
United Space Structuresの経理、経営、管理を担当。以前はTiffany & Co.やGensler、HDRで経理責任者といった金融職を担っていた。Fordham Universityで経営学修士号、Stony Brook Universityで学士号を取得している。

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SAKIGAKE編集部

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海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
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