スーパーフード「モリンガ」で途上国の貧困をなくす!-Kuli Kuli

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モリンガという木をご存知だろうか。モリンガは栄養分が肉とほとんど変わらないと言われるほど栄養価が高く「奇跡の木」とも言われており、今注目のスーパーフードである。今回は、そのモリンガをビジネスにして発展途上国に貢献する会社を紹介する。


(出典:KuliKuli公式サイト

モリンガと途上国支援の仕組み

モリンガはインドが原産だが現在ではアジアをはじめアフリカ・オセアニア・中南米など幅広い地域に生息している。今回紹介するKuli Kuli社は当初、西アフリカの女性モリンガ協同組合を支援するために設立された。

Kuli Kuli社はモリンガを使った商品を展開することで発展途上国を支援している。

Kuli Kuli社のモリンガは他のモリンガを利用した商品とは一味違う。鉄、カルシウム、ビタミン、抗酸化物質が豊富で、たんぱく質の栄養はこれ一つで十分だ。さらに9種類の必須アミノ酸全てを含んでいる。

他のモリンガを利用した商品との違いはその収穫方法にある。新鮮な若葉だけを手作業で収穫することで、他社との質に差を生み出しているのだ。彼女たちのこだわりは徹底しており、最高の品質と栄養価の高いモリンガを提供できている。新鮮な若葉だけを手作業で収穫することにより、Kuli Kuli社の有機モリンガは高い栄養価を維持し、市場の他のものより苦味が少ない。

Kuli Kuliではモリンガをバー、パウダー、ハーブティーなど、様々な商品の形にしている。さらに、途上国でモリンガ樹を植えて緑化に貢献しながら、途上国の女性農家支援をしており、若い企業にもかかわらずCSR活動が活発である。彼女たちの目的は経済成長、女性の活躍できる社会の提供、そして持続可能な農業開発を推進・協力することある。

また、モリンガの商品開発は途上国を支援するだけではない。アメリカでの国民の野菜不足を解消することにも役立つと考えられている。Kuli Kuli社の提供するモリンガを使った商品は手軽に栄養を補給できるため、栄養価の高いモリンガをビジネスにすることで、自国の栄養問題まで解決できるだろう。


(出典:Kuli Kuli社公式サイト

本事業のきっかけとこれまでの歩み

Kuli Kuli社の始まりには創始者であるLisa Curtis氏の経験が深く影響している。彼女はニジェール共和国の小さな村でPeace Corpsのボランティアとして初めてモリンガを口にした。ある日彼女は疲れが取れないと地域の保健所に相談をすると、保健所の人にモリンガを試すように勧められた。

彼女は隣人からモリンガの葉を購入し、それらをkuli-kuliと呼ばれる人気のピーナッツスナックと混ぜて食べてみた。するとそれまでの憂鬱な気分がうそのように治ったのだ。その効果に感動し、彼女は村人と一緒にモリンガを広めようと活動し始めた。その後、彼女は収穫の一部を米国に売ることによって村人が生計を得られるようにとKuli Kuli社を設立した。

米国に戻った後、彼女は、共同創業者と共にクラウドファンディングを利用しながら会社創設のために資金調達を試みた。結果として53,000ドルの資金調達に成功する。当時のクラウドファンディングのページではKuli Kuliは食部門において最も人気のある会社だった。

他の企業、組織との提携にも積極的だ。2015年にWhole Foods Market 社、Clinton Foundation社のHaiti ProgramSmallholder Farmers Alliance社との協力を発表し、数百のモリンガの木をハイチに植えた。そして、ハイチのモリンガで作られたMoringa Green Energyというグリーンスムージーの販売を開始した。そして、Kuli Kuli社は500人以上の人々から10万ドルの資金を調達することになった2回目のクラウドファンディングを開始した。これらの新しいプロジェクトは、干ばつに強いモリンガの木をハイチに再植林し、さらにハイチの小規模農家にモリンガの葉を市場で売るという新しいビジネスを提供できる。世界中の農家や女性主導の団体に公正な賃金を提供することによって、モリンガビジネスの輪を拡大し続けている。

モリンガを通して世界中の栄養と生活習慣を改善することが彼女たちの使命だ。このスーパーフードで世界を平和にしようと今日もチーム一同、プロジェクトに本気で取り組んでいる。


Kuli Kuli Ghana Trip 2014 (出典:Kuli Kuli Foods

会社概要

会社名 Kuli Kuli
CEO Valerie Popelka
設立年 2011年
拠点 アメリカ
社員数 2-10人規模
事業内容 モリンガを使用した食品販売
主な商品 Pure Moringa Powder, Moringa Green Energy
会社URL https://www.kulikulifoods.com/
沿革 2011年 Kuli Kuli創業
2014年 ガーナでパートナーを見つける
2016年 中米のハイチでパートナーとなるモリンガ栽培者と出会う

メンバー紹介

Lisa Curtis
創設者, 最高経営責任者(CEO)
西アフリカ、ニジェール共和国のPeace Corpに所属している時にKuli Kuli社の事業をスタート。村の保健所のボランティアとして、西アフリカの村で栄養上の課題を目の当たりにする。そしてモリンガがこの課題を解決するために重要な役割を果たすと考えた。Kuli Kuli社を創設する以前は、Mosaicの通信ディレクターを務めたり、ホワイトハウスでオバマ大統領の政治報告書を執筆したこともある。また、インドで社会的インパクト投資会社での勤務経験もある。

Valerie Popelka
創設者・最高執行責任者(COO)
日用品に焦点を当てた会社であるGameChanger Productsの豊富な製品開発とマーケティング経験を現在活かして仕事をしている。 General Mills、Hershey’s、Nestleなどといった購買頻度の高い商品を提供している企業向けに新しい製品開発に貢献し、現在Kuli Kuliチームの製品開発と小売業のパートナーシップをリード。

Jordan Moncharmont
創設者・最高技術責任者(CTO)
スタンフォード、facebook、Tesla Motorsを経てKuli Kuli社にやってきたソフトウェアエンジニア。コミュニティとテクノロジーの関係性について関心がある。Kuli Kuli社では経営と財務をリードする一方で、オンライン販売戦略とオンライン市場を開発・実装を行っており、そのなかでモリンガを栽培する女性の話を伝えている。

Anne Tsuei
創設者・マーケティング&クリエイティブチーフ
Anthem World Wide、Sterling Brands、Michael Osborne Designなど有名企業でパッケージのデザインをした経験がある。Safeway、Whole Foods、Sam’s Clubなどの幅広いポートフォリオ作成もしたことがある。食品カテゴリーと彼女のデザインスキルに関する知識と理解は、消費者が忘れてはならないKuli Kuli社の斬新でユニークなブランド創設に役立っている。

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SAKIGAKE編集部

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