24時間受付で無料! チャット形式で医師に相談できるアプリを開発-First Opinion

CATEGORY: STARTUPS

TAG:

「身体に違和感があるが、病院に行くほどのものなのかがわからない」――。このように感じた経験は誰しもあるのではないだろうか。著者も経験したことがある。

ネット社会の現在では、健康に関する情報を指先一つで調べられるが、玉石混交であるインターネットから、信頼度が高くかつ自分に合った情報をピックアップするのはなかなか難しい。その点を考えると、やはり医師から直接聞くのが一番安全であるのは言うまでもない。もしそれを病院以外でできたら、助かるだろう。

今回紹介するのは、アメリカのサンフランシスコに拠点に置くFirst Opinion社で、医師とユーザーをつなぐモバイルアプリを提供しているスタートアップ企業である。

7割が「不要」な診察だった!?

患者が病院・診療所に来る回数は、年間10億回に上るといわれているアメリカ。しかし同社によると、そのうちの7割が医師に直接診てもらう必要のない「無用な訪問」だと話す。つまり、半数以上は自分自身で対処できる健康問題だ。

とはいえ、冒頭で述べたように、病院に行くべきかどうかを自身で判断するのはなかなか難しい。同社は、そんな人々の不安を払拭させるべく、家にいながら医師とコンタクトが取れるモバイルアプリ「First Opinion」をリリースし、全米で幅広く支持されている。

24時間、専門医師に相談できるメッセージアプリ


(出典:First Opinion公式サイト

同アプリは、日常生活の中で出てくる健康上の疑問や不安に対し、First Opinion社の専属ドクターがアドバイスしてくれるiOS向けメッセージサービスである。18歳以上なら誰でも登録可能で、24時間どこでもテキストメッセージを送信できるのが強みだ。

リリース当初は、妊婦もしくは子どもを持つ親向けに特化したサービスであったが、現在では風邪、インフルエンザ、皮膚関係、目の病気、胃腸病、アレルギー、性病、AGAなど幅広い分野に対応している。

名前・在住エリア・メールアドレス等を入力してアカウントを作成すると、同社がユーザーに合ったドクターとのマッチングを行う。なお、ユーザー1人につき、3~4人のドクターチーム制で仕事を進めるため、医師が24時間即応できる体制が整っているという。

有料版でより病院診察に近いサービスを

医師によるアドバイスで、効果的な自宅治療が可能(出典:First Opinion公式YouTube

First Opinionを通じ、自宅でできる治療法や病院に行くべきかどうかなど、専門医が適切なアドバイスを提供してくれるので、病院に足を運ぶ手間を省く事ができ、診察料や交通費も抑えられるというメリットがあるのだ。

同サービスでは、無制限・無期限でユーザーからのメッセージ相談を受け付けている。料金は一切不要だ。

なお、有料版(一部の州のみ)も用意されており、39ドル(約4,400円)を一度支払えば、画像送信やビデオチャットの機能が追加される他、診療計画作成、最寄り施設での検査予約、診断書作成、薬の処方といった病院診察に近いサービスが受けられるようになるという。

10,000件以上の相談を解決

「テキストメッセージで医師に相談できる」同アプリは、2013年12月のリリース直後から大きな話題となり、わずか2日でアメリカ版App Storeのヘルスケア部門において4位を獲得。(参照 TechCrunch ”With $1.2M From Greylock, Yuri Milner And 500 Startups, First Opinion Lets You Text A Doctor Anytime”)

また2016年には、アメリカの医療系情報サイトHealthlineにおいて「2016 Winners Best Telemedicine Apps」(2016年、最も優れた遠隔診療アプリ)に選ばれるなど、高評価を得ている。

同社サイトによると、これまで10,000件を超えるユーザーの疑問を解決しており、同国で最も有名な遠隔医療アプリの1つとして認知されるに至った。

最後に

病院で受診するのは、負担が掛かるものである。よって、First Opinionのようなメッセージサービスを利用すれば、今まで病院を敬遠していた多忙な人や人口希薄地に住む人も気軽に医師とコンタクトが取れ、自分で早いうちから症状に対処できる。

この遠隔サービスが浸透すれば将来、緊急性の低いものは「まずはネットで医師に相談」し、必要ならば病院に向かうという流れが当たり前となる時代が来るかもしれない。

会社概要

会社名 First Opinion
CEO Mckay Thomas
設立年 2012年
拠点 アメリカ合衆国 San Francisco CA
社員数 11-50人規模
事業内容 ユーザーと医師を繋ぐメッセージアプリの開発・提供
主な商品 First Opinion
会社URL https://firstopinionapp.com/
沿革 2013年 創業
2013年12月 メッセージアプリ「First Opinion」をリリース
2016年7月 「2016 Winners Best Telemedicine Apps」の1つに選出

メンバー紹介

Mckay Thomas
CEO・共同設立者
ブリガムヤング大学中退。17歳の頃より複数の企業を立ち上げ、これまでアメリカ国外を含む何百人もの従業員を雇用した実績を持つ。海外在住時、2人目の出産を控えた妻が思うように医師とコンタクトが取れなかったのがきっかけで、First Opinion社の設立を決意。

Jay Marcyes
CTO・共同設立者
ブリガムヤング大学卒。2009年、Worldly Developments社を設立し、スケジュール共有ツールPlancastを開発したが、2012年に同社を売却。現在、First Opinion社での活動に留まらず、エンジニアリング専門のメンター、スタートアップコミュニティのオピニオンリーダーとして幅広く活躍している。

TAG

WRITER

SAKIGAKE編集部

SAKIGAKE編集部

海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
MEDIA |  |