ノーベル賞受賞者2名輩出!40年に渡り血友病など難病の治療薬を開発-Biogen

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血友病などの難病治療薬の開発、2人のノーベル受賞者の輩出、二酸化炭素排出ゼロを達成、血友病の治療薬10億本の寄付、2015年世界経済フォーラムダボス会議にて「世界で最も持続可能性のある企業100社」のナンバー1に輝くなど数々の偉業を40年にも渡り成し遂げてきたBiogen社という企業があります。

今回はそんな企業の鏡ともいえるようなBiogen社とはどのような企業なのか、どのような方法で成功を導いてきたかを紹介します。

難病の治療薬開発を続けるーBiogen社


治療薬開発の様子
(出典:Biogen社公式YouTube

Biogen社は1978年、後のノーベル賞受賞者2人を含む科学者たちによってバイオテクノロジー会社として設立されました。「深く思いやる。人生を変える。」という理念のもと、Biogen社は約40年にわたり血友病、多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病などの難病の治療法を研究してきました。米国NASDAQ上場企業でもあるBiogen社はヨーロッパ、米国、南米、オーストラリアそして日本に拠点をおくグローバル企業でもあります。

Biogen社が世界をリードし続けることができる理由とは


ボランティア活動の様子
(出典:Biogen社公式YouTube

Biogen社は血友病や多発性硬化症の治療薬では市場で大きな強みを持っています。しかし、世界には様々な製薬会社があります。Biogen社が世界をリードし続ける理由はなにがあるのでしょうか。

それにはBiogen社が取り組んでいる4つの柱にあります。

1.職場環境の向上
職場における平等と多様性を大切にしています。実際に2015年に、ヒューマン・ライツ・キャンペーン財団の企業平等指数において100点満点を達成し、最も働き易い企業として選ばれました。

2.地球環境への配慮
地球環境保護のため、Biogen社は二酸化炭素や廃棄物の削減や水の効果的な使用など企業において様々な活動を行ってきました。結果、二酸化炭素排出量ゼロを達成し、2015年にGreen Rankingsにて世界1位、また社会的責任投資の格付け機関であるCorporate Knights が毎年発行する Global 100 において、世界で最も持続可能性のある企業に選ばれました。(参考:Corporate Knights 公式サイト

3.科学教育の育成
バイオテクノロジーの発展は、科学に関する学生の知識にかかるという考えのもと、Biogen社は、Biogen財団を設立し、STEM教育(科学、技術、高額、数学)を勉強する学生のためのサポートを行っています。

4.地域社会の強化
Biogen社の拠点がある全ての場所において、良き隣人となることを重要視し、「マイクロ・グラント」(少額助成)で、科学プログラムや活動を世界的に支援しています。また、地域社会に資金を提供するプログラムならびに施設に貢献したり、社員が地域社会に携わることができるプログラムを開発したりしています。また、世界血友病連盟(WFH)と協力し、発展途上国に、人道支援のため血友病の治療薬を10億本分生産・寄付することも発表しています。

このようにBiogen社の従業員一人ひとりだけでなく、環境保護や科学教育のための活動や人道支援を含む社会とのつながりを大切にしてきたからこそ、Biogen社は現在までのすばらしい功績を残してきたのではないでしょうか。

Biogen社の日本での活躍

Biogen社は日本にもバイオジェン・ジャパンという拠点をもっており、2000年に事業を開始しました。日本国内では、多発性硬化症治療薬や血友病治療薬を提供しています。また、アルツハイマー病の臨床試験なども日本で行っており、日々日本のテクノロジーを生かしたイノベーションを追い求めています。

他企業とのパートナーシップを組んでの治療研究も積極的で、2014年から日本のエーザイ株式会社と協定を結びアルツハイマー病の研究を行っています。(参考:エーザイ株式会社ニュースリリース

今後もバイオジェン・ジャパンを拠点として日本の様々な企業と協力する事で、革新的なイノベーションを起こしてくれるのではないでしょうか。

会社の見本ともいえるBiogen社


Biogen社 企業理念とロゴマーク
(出典:Biogen社公式YouTube

Biogen社は世界を導く有数のグローバル企業で、難病で苦しむ人々を長年にわたり支えてきました。また、地球環境や人道支援などの活動も積極的に行ってきました。人々を助けながら利益を得、さらにその利益を社会に還元していくというBiogen社の姿はすべての会社にとって見本ともいえるのではないでしょうか。

会社概要

会社名 Biogen社
CEO Michel Vounatsos氏
設立年 1978年
拠点 カンブリッジ(マサチューセッツ州)
社員数 7350人
事業内容 血友病や多発性硬化症などの研究と治療薬開発
主な商品 血友病や多発性硬化症の治療薬
会社URL https://www.biogen.com/en_us/home.html
沿革 1978年 Biogen社スイスジュネーブにて創業。
1980年 Walter Gilbert博士がDNA塩基配列決定法における業績によりノーベル化学賞を受賞。(参照:Nobel Prizes)
1983年 ナスダック(NASDAQ)上場企業になる。
1986年 Biogen社が開発したインターフェロンα-1b製品(白血病の治療薬)を販売。
1993年 Phillip Sharp博士が分断遺伝子の発見でノーベル医学賞を受賞。(参照:Nobel Prizes )同年、Kenneth Murray博士が英国ナイトの称号を授与される。
2000年 多発性硬化症の患者の方々と介護者のための総合的な支援サービスであるMS ActiveSource®を発表。
2002年 ケンブリッジに初のコミュニティラボ(Community Lab)を開設。この教育施設で、体験型の科学学習や地域の中学校や高校の学生に科学系の職業についての情報を提供。
2009年 バイオジェン・アイデック財団(Biogen Idec Foundation)が、ノースキャロライナ・バイオテクノロジー・センター(North Carolina Biotechnology Center)に、科学教育において最大の100万ドルの助成金を発表。
2012年 血友病の患者の方々とその家族に無料で遺伝子検査を提供する全国的プログラムにおいて協力。
2015年 ヒューマン・ライツ・キャンペーン財団の企業平等指数において100点満点を達成 
Green Rankingsにて世界1位、また社会的責任投資の格付け機関である Corporate Knights が毎年発行する、また、Global 100 の一覧において、世界で最も持続可能性のある企業に選ばれる
2017年 「世界でもっとも持続可能性のある企業100社」の第2位に選ばれる

メンバー紹介

Michel Vounatsos
CEO
2016年より執行副社長としてBiogen社に入社。以前はドイツに本拠地を置くサイエンスとテクノロジーの世界的企業メルク社にてヨーロッパや中国、米国などの経営の指揮を執る。 学歴は、フランスVictor Segalen Bordeaux II大学医学部卒業。パリの the HEC School of ManagementにてMBAを取得。
出典:Biogen社 公式ホームページ

 

Susan Alexander
執行副社長 兼 Chief Legal, Corporate Services and Secretary
2006年よりbiogeo社の執行役員を務める。1995年から2001年まではCabot Cooperationにて科学薬品専門の弁護人をし、その後2003年までソフトウェア開発会社であるIONA Technologiesにて法担当責任者を務めた。また、2003年からBiogen社入社までは製薬会社PAREXEL International Cooperationにてシニア・バイス・プレジデントを務めた。学歴は、Wellesley大学卒業後、ボストン大学法学学院卒業。
出典 :Biogen社 公式ホームページ

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SAKIGAKE編集部

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海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
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