宇宙ゴミを徹底排除! 宇宙空間の安全を守る‐Orion Applied Science & Technology

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人工衛星を普段の生活で意識することはあまりないだろうが、現代の人類の生活には欠かせないものであることは間違いない。その重要な人工衛星を様々なリスクから守る研究を進めているのがOrion Applied Science & Technology, LLC社(以下OrionAST)だ。

様々な目的に利用される人工衛星

2010年に地球に帰還し、一躍注目を集めた小惑星探索を目的に開発された人工衛星「はやぶさ」。数々の困難を乗り越えてミッションが遂行された様子は映画の題材にもなり、人々の注目を集めた。

人工衛星には「はやぶさ」の様に他の惑星を探索するものだけでなく、商業用、政府所有等、様々な目的の為に地球の周りの軌道上を回っているものもある。現在、地球の周りには何千とも言われる大量の人工衛星が浮かんでいる。

宇宙空間の危機

現在、使われなくなった衛星や打ち上げに使われたロケット、そしてそれらが壊れて発生した破片などの宇宙ごみが宇宙空間を漂っている。宇宙空間を秒速7~8kmもの速さで飛んでいる宇宙ごみは破壊力が高く、人工衛星等に当たると設備が破損する可能性がある。(参照:JAXA「スペースデブリに関してよくある質問」)

映画「ゼロ・グラビティ」の様に国際宇宙ステーションが粉々になる。そんな事は万が一でもあってはならない。また国際宇宙ステーションだけでなく、地球を回る人工衛星にもしもの事が起こると少なからず人類の生活に影響が出るだろう。GPS、衛星テレビ中継、天気予報等のサービスは人工衛星なしには成り立たない。

2017年2月に地球に帰還した宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機は物資の移送などの任務に加えて宇宙ゴミ除去にかかわる実験「KITE」を行う予定だった。不具合により実験は惜しくも成功とはならなかったものの、JAXAが宇宙ゴミに対して対策を取っていることは明らかだ。(参考:宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の大気圏への再突入完了について)

宇宙空間の安全を守る

宇宙ゴミとの衝突、太陽フレア(太陽で発生している爆発現象)や微細隕石といった自然現象などの危険に常にさらされている人工衛星。その人工衛星を守る為の研究を行っているOrionAST社は、その技術力を生かして、人工衛星に関連したサービスを4つのカテゴリーに分けて提供している。

1. 宇宙ゴミの撤去
人工衛星の軌道上などにある障害物をレーザーで撤去する。
2. 引き揚げと回収
軌道上の人工衛星や人工衛星の一部を回収し、安全に地球上に届ける。
3. 衛星放送プラットフォームの提供
安全な人工衛星を使用したブロードバンド通信を提供する。
4. 政府の目的に合わせたサービス
政府に必要なサービスを提供する。


 

宇宙空間での安全性の次なるステージ

OrionAST社のCEOであるAlvin Alexander氏は、地球上の施設を中心に活動を進めていくが、宇宙空間にも施設を設ける予定だという。(参考:One man’s  spacetrash…

現在、OrionAST社は活動をさらに進めていくための資金を募っている段階だ。テクノロジーが更に普及するにつれて、人工衛星の活躍の場が広がることは間違いないだろう。そこで、高価な人工衛星の安全を守るOrionAST社とその市場が広がることも予想できる。

会社概要

会社名 Orion Applied Science & Technology, LLC
CEO Alvin Alexander
設立年 2013年
拠点 アメリカ合衆国 ワシントンD.C.
社員数 1人
事業内容 宇宙空間での人工衛星等の安全のための研究
会社URL http://orionast.com/

メンバー紹介

Alvin Alexander
CEO、創業者
22年以上アメリカ陸軍で兵役を務めた後、2013年にOrion Applied Science & Technology, LLC社を創業した。2000年にオハイオ州立大学を卒業し、さらに、2014年にジョンホプキンス大学も卒業した。
(Linkedin:https://www.linkedin.com/in/alvin-alexander-2572896/
http://orionast.com/about/

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SAKIGAKE編集部

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