規則正しい服薬を支援する「ポイントアプリ」を開発-Mango Health

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治療や健康のためだとわかっていても、薬もしくはサプリメント(以下、サプリ)をつい飲み忘れてしまう人は多いのではないだろうか。特に慢性疾患を抱える人にとって、飲む薬の種類が多いため、適切なタイミングに欠かさず服用するのはなかなか難しい。

アメリカ・サンフランシスコに拠点を置くアプリ開発会社、Mango Health社はそんな不便さを解消すべく、服用時間にリマインドしてくれる同名の「服薬支援アプリ」を提供している。

簡単な操作で、服薬スケジュールを作成。副作用情報も


Mango Healthのスクリーンショット(出典:”Mango Health” on iTunes

「使いやすく、楽しい服薬管理で健康づくり」をモットーに開発されたこのアプリは、16週に及ぶ準備期間を経て、2013年春に正式リリースされた。同社によると、現在8,000種類以上の医薬品とサプリが、同アプリ用にデータベース化されているという。

最初にユーザーは、服用する薬やサプリを名前検索し、その特徴(形状・色など)を選択。そして、飲む時間をスケジュール入力すれば、服用時毎にリマインド通知するようになる。もちろん、スケジュールはダッシュボードで確認でき、「いつ何を服用するのか」が一目でわかるようになっている。とても簡単な操作で、飲み忘れを防ぐことができるのである。

さらに、選択した薬やサプリに関する情報を提供してくれるのも同アプリの特徴だ。服用時のルール、組み合わせによって副作用を引き起こす可能性のある他の医薬品や食品など、先述のデータベースから注意を促すメッセージが送られる。例えば、「JAKAFI」と呼ばれる医薬品をスケジュール入力すると、「望ましくない副作用を引き起こす恐れがあるため、JAKAFIを服用する際は、グレープフルーツを使用した食品を控えるように」というメッセージがユーザーに届く。

服薬管理の他に、体重、水分摂取量、歩数、血圧、血糖値などの数値情報も入力・管理ができ、推移をグラフ化してくれるので、健康維持に役立てることも可能だ。

ポイントを貯めて、服薬に対するモチベーションを底上げ


貯まったポイントでギフトカードが当たるチャンス
(出典:TNW ” Rock Health alum Mango Health signs deal with Target and launches iOS app to help manage medications”

服用の継続を促すために、Mango Healthアプリには「ゲーミフィケ―ション」が取り入れられている。

ゲーミフィケーションとは、人々を楽しませるゲームの要素を他分野のサービスに組み込むことを指し、ある行為を達成したり、継続できたりすると金銭やポイントなどを受け取れる仕組みとなっている。

同アプリでは後者のポイント制を採用しており、時間通りに薬やサプリを服用するとポイントが付与される。ポイントが貯まれば、抽選でギフトカードが貰えたり、慈善団体に寄付することができる。

当選するかしないかのワクワク感を与えることにより、ユーザーのモチベーションを高め、規則正しい服薬を続けてもらうのが、ゲーミフィケーション導入の趣旨となっている。

残念ながらアメリカ限定で、日本ではダウンロード不可となっているMango Health。ぜひ同社には日本でのリリースも視野に入れていただき、負担のかからない正しい服薬習慣を根付かせる一助になってほしいと願うばかりである。

会社概要

会社名 Mango Health
CEO Jason Oberfest
設立年 2012年
拠点 San Francisco California
社員数 11-50人規模
事業内容 服薬および健康管理アプリの開発
主な商品 Mango Health
会社URL http://www.mangohealth.com
沿革 2012年 創業
2012年 ベンチャーキャピタル4社と個人投資家から300万ドル以上の資金を調達(シードラウンド)
(参考:MobiHealthNews ”Mango Health gets $5.25M to focus on provider business”
2013年春 服薬管理アプリ「Mango Health」を正式リリース
2014年5月 ベンチャーキャピタルKleiner Perkins Caufield & Byers社から、525万ドルを調達(1stラウンド)
(参考:MobiHealthNews “Mango Health gets $5.25M to focus on provider business”
2017年1月 米ヘルスケア専門メディアMobiHealthNewsにて、「Apple版患者向けパーソナルケアアプリ・トップ22」のうちの1つに選ばれる
(参考:MobiHealthNews ” Apple’s top 22 patient-facing personal care apps”

メンバー紹介

Jason Oberfest
創業者・CEO
コルビー大学卒。Mango Health社設立前、Myspace社にて開発者用プラットフォーム部門のゼネラルマネージャーや事業開発部門のSVPを務め、Los Angels Times社では事業開発・製品管理部門の最高責任者として活躍。プライベートではセーリングを楽しみ、公教育関連のチャリティー活動にも尽力。

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SAKIGAKE編集部

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海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
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