これからの農業に革新を起こすスタートアップ3選

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10〜20万年前、アフリカでホモ・サピエンスが誕生し、約6万年前から大陸への移動を開始し、地球上に広まったと言われる人類。では、そんな人類が農業を始めたのはいつ頃だったのであろうか。諸説ではあるが、約1万年前に西アジアでムギや長江流域でイネを栽培し始めたのが始まりであると言われている。また、農業を始めた理由は、共同体の多くの人たちの食料を大量に確保するためであり、食料問題が農業を開始させたと見る研究者も多い。

今現在、地球という共同体を見ると人口はすでに70億人を超え、今世紀中には100億人を超す見込みだ。そんな中で重要になってくるのが、『食料問題』であろう。そして、何億もの人口を支えているのが農業である。1万年前と似たような状況であるが、現代の人類がもつ革新力の源は「IT」である。本稿では、ITを使い農業に革新を起こすスタートアップを中心にご紹介する。

農作物の状態を見える化!水やりも自動化で農作物の育て方を改革するーEdyn

まず、最初にご紹介するのは「農作物の育て方を改革する」というビジョンを掲げて2013年にアメリカで設立されたEdyn社である。管理する農園の状態の情報をいち早く手元のスマートフォンなどのタブレット端末に送信することができる。アメリカなど国土の広い国では、個人が管理する農場も広大である。そのため、管理する農場内でも各場所によって日当たりや湿気などの状態は異なり、いちいち手作業で各ポイントの作物や土壌の状態を知るには労力がかかりすぎていた。このEdyn社のセンサーがあれば、これからの農業がもっとスマートになるに違いない。

世界初!水まきの概念を変えるロボット型スプリンクラーの登場—Droplet Robotics

続いてご紹介するのは、ロボット型スプリンクラーの開発と販売を行うDroplet Robotics社。この会社は世界で初めて最先端のロボティクス機能を搭載し小型スプリンクラーを開発した。無駄なく植物に最適な水の量を与えることができ、水の消費量削減にも一役かっている。

本来は、庭の植物の手入れなどに適しているそうだが、この技術は大型の農場経営にも役立つに違いない。全てロボットが判断して最適な水やりをしてくれれば、農業事業者としてはこの上なく楽である。いつか、ロボットが農場を全て管理し、人類の食料がロボットによって生産されるような時代が来るのであろうか。

決済代行ソフトで生産農家の金融リスクを大幅に削減—ProducePay

最後に紹介するのは、「農業」自体に革新を起こすスタートアップではない。しかし、農家を新たな方法で支えることで農業界に改革を起こすスタートアップといえよう。農業経営者にとって、大きな悩みの一つが、キャッシュフローが遅く資金がショートする可能性に常にさらされているということである。そのような悩みを、農家五代目の創業者が解決するために奮闘している。

農家であるからこそ、農家が必要としているモノがわかる。ProducePay社はこれからの農業に寄り添い、農業界に革新を起こしていくだろう。

まとめ

以上、三つのスタートアップをご紹介してきた。そこから見えてきたのは、農業技術の向上をITやロボットを通して促進する企業の姿と、金融を通して農業従事者を支える仕組みづくりに奮闘する企業の姿であった。このように、これからの農業界においては、様々なビジネスが誕生する現代社会で技術の向上と産業自体の持続可能な仕組みづくりという両輪が必要になってくる。その両輪を作ることが、増加する人類の使命であろう

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SAKIGAKE編集部

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海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
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