最適なプライベートジェットを手軽にチャーター?!―Fly Ruby

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自分専用のジェット機を貸しきって、世界中を自由に飛び回る―そんなことができたら、と想像するだけでもわくわくしますね。けれど、プライベートジェットをチャーターするなんて、大層お金もかかりますし、第一に、大抵の人はどうやって手配したらいいのかもわからないような話です。

そんなセレブの特権のようなプライベートジェットのチャーターを、ここで紹介するFly Ruby社はちょっと身近なものにしてくれるかもしれません。

まるで航空券を買う感覚でジェット機をチャーター

今や行き先の決まった旅客機の航空券を買うのならネットで簡単にできてしまいます。一方、一般的に利用も少ないチャーター機を行き先と時間を自由に決めて利用するには、まずそれぞれの目的に対応したチャーター機を探して、スケジュールの調整や料金の見積りをしてもらう必要があります。

こうしたチャーター機を探すところから利用料金の支払いまでを全て1つのウェブサイトで、航空券を買うのと同じようにできるサービスを開発したのがFly Ruby社。

同社のサービスは、flyRuby.comにある入力フォームに発着先の空港や出発/到着日時、搭乗人数を入力するだけで希望に合ったチャーター機を見つけることができます。それだけでなく、利用したいチャーター機が決まったら予約して、スケジュール調整や料金見積りを済ませてから料金の支払いまで全て同じサイト上で出来てしまいます。

flyruby_1 (出典:Fly Ruby社公式サイト

自動化で手間を解消する画期的なサービス

チャーター機の検索から料金支払いまで全て一つのサイトで出来てしまうサービスというのはこのflyRuby.comが初めてのようですが、このサービスの最も画期的な点は、都合に合うチャーター機をFly Ruby社の社員が探すのではなく、条件に最適なチャーター機をコンピューターが自動で検索して見つけてくれるという点です。

CEOのMichael Leek氏による発表(参考:cnet)によると、入力された情報を元にまずユーザーの目的地と同じ方向の到着地へ向かう予定のチャーター機を探し、もし見つからなければ出発予定時に出発地点に滞在しているチャーター機を見つける、という順序で、5秒間で5000ものフライト情報を検索可能だといいます。

一定の空港間を行き来する航空便と違い、プライベートジェットは行き先も就航時間も不定なため、これまでは搭乗者のいない状態で長距離を移動しなければならないような無駄も生じていたようですが、flyRuby.comの賢い検索システムなら、この無駄を最小限に抑えられるというわけです。

手続きにかかる時間を圧倒的に短く済ませ、上記のような燃料の無駄も減らしてくれる検索機能ですが、これはFly Ruby社でチーフサイエンティストを務めるStephen Smith氏がアメリカの軍事研究機関DARPAのために開発した輸送機用のスケジューリングAIを応用したものだそうです。元は軍事用に開発された技術ということで、正確さにも期待できそうです。

あとがき

チャーターの手続きを手短に済ませてくれるflyRuby.comですが、いくら手続きの負担は減ったとしてもジェット機を貸し切りで使うための利用料金自体は変わらないので、プライベートジェットのチャーターが「身近になる」というのはコストの面から見ればまだ遠い話のような気がします。

日本ではチャーター機を利用するというのは超一流スポーツ選手のようなごく一部に限った話に感じますが、Michael Leek氏によればアメリカではプライベートジェットの年間利用額は合計500億ドルにもなるそうです(参考:Cnet)。セレブも多く、国内を移動するにも飛行機が頻繁に活躍する広大なアメリカだからこそ生まれたサービスなのかもしれません。

会社紹介

会社名 Fly Ruby Inc.
CEO Michael Leek
設立年 2010年
拠点 アメリカ
社員数 2-10人規模
事業内容 プライベートジェットのチャーター予約サービスの開発
サービス名 flyRuby.com
会社URL http://flyruby.com
沿革 2010年 創業。合計35万ドルの投資を受ける(シードラウンド)。
(参考:Angellist)

メンバー紹介

flyruby_2

Michael Leek
CEO・創業者
flyRuby.comの創業者・CEOとして、効率の良く動作性のあるプライベートジェット業界向けスケジュール検索ツールを生み出し、1つのウェブサイト上でプライベートジェットのチャーター手続きを全て行える画期的なサービスを確立した。

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Ryan Shanahan
CTO
30年間に渡り技術系企業で働く中、20以上のFortune 500(http://beta.fortune.com/fortune500/)ランクイン企業で勤務。ソフトウェア工学の学士号を持つ。航空と技術への愛から革新的な技術でflyRubyの成長を助ける。

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Dr. Stephen Smith
チーフサイエンティスト
複雑な計画、スケジュール、協調問題分野における次世代技術の論理的・実践的研究に幅広く携わる。現在高度なAI(advanced intelligence)分野で主流となっている拘束に基づく探索・最適化という考え方に根差した研究アプローチを行っている。

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SAKIGAKE編集部

SAKIGAKE編集部

海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
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