がんに立ち向かうスタートアップたち。共通点は「人を大切に思う気持ち」

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日本人の死因第一位をご存知であろうか。答えは『悪性新生物』である。この中には、もちろんがんも含まれ、死亡総数の約3割を占める。また、何も日本だけの話ではなく、「世界がんレポート2014」によれば、世界のがん発症数は2030年には2,200万人に達すると言われている。そんな現代の脅威とも言えるがんに立ち向かうスタートアップたちがある。本稿では、様々な観点からがんと対峙するスタートアップたちを紹介していく。

癌を「治す」から「予防する」時代へーFoundation Medicine

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「近代細菌学の開祖」と言われるルイ・パスツールは、『病気の治療法よりも、それを防ぐ方法を私は探す』と述べた。このように、後手の対応ではなく、先手の対応を可能にできないものか。

このような観点から、ゲノム解析を使って『予防』を推進するのがFoundation Medicine社である。2010年創立された当社は多くのベンチャーキャピタルから出資を得たのち、2015年に世界第3位の製薬会社であるRoche社が7.8億ドルで買収したことでも知られる。

近年急速に発展したゲノム解析技術を駆使して、早期のがん特定や個人の遺伝子に合わせた治療を可能にしている。ゲノム診断情報は今後、がん領域だけでなく、幅広い分野にも応用され、活用されていくであろう。

患者と医療従事者によりやさしいガン治療をーNIMD

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次に紹介するのは、高額・副作用というがん治療の難点の克服を図るイスラエルのベンチャー企業だ。医療機器大国としても知られるイスラエル、その地で生まれたのが、欧米では補助的療法とみられてきた温熱療法の技術を高め応用したNIMD社である。その技術は、安価で副作用の少ないがん治療を可能にしている。

経験者達のアイディアでがんと闘う女性にパワーをーCureDiva

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最後にご紹介するのは、がんと戦う女性の強い味方になるCureDiva社だ。抗がん剤治療の副作用によって、大切な髪の毛が失われたりと闘病生活は精神的にも肉体的にも辛いものがある。その辛さを味わったからこそ、その立場の人の気持ちがわかる・欲しいものがわかる。CureDiva社はまさに、がんと闘う女性達の、がんと闘う女性達による、がんと闘う女性達のための会社と言えるだろう。

まとめ

さて、以上三つのガンと立ち向かうスタートアップを紹介してきたが、技術の進歩によってガン治療の可能性が大幅に広がっている事がわかるであろう。それによって、価格は安くなっていき、副作用も抑えられている。しかし、病気そのものを治すだけが治療とは言えないかもしれない。大事なのは、患者と寄り添い、患者を病気そのものだけでなく、病気によって生じた精神的苦痛・肉体的苦痛をやわらげる事だ。

そういった意味では、三番目に紹介したCureDiva社は最も患者に寄り添ったスタートアップと言えるかもしれない。これからの技術の進歩に期待すると共に、人が人を思いやる気持ちも大切にし続けなければ、と感じている。

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SAKIGAKE編集部

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海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
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