脳波を読み脳内を視覚化!脳障害を簡単に診断-Cerora

CATEGORY: GENIUS

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スポーツ事故として放映される脳障害に「脳震盪(のうしんとう)」があります。一瞬にして気を失ってしまうのをカメラが捕えているのを観たことがある人も多いのではないでしょうか?

Cerora社は「脳震盪」などの脳障害に焦点をあて研究開発を続け、独自の複数データとソリューションを採用した診断ツールBorealisを作ることに成功しました。

結果多くの脳障害を持つ患者様が早期に「適切な治療」が必要だということを知ることができるようになりました。

脳内を視覚化する

毎年アメリカの緊急治療室には、約135,000人もの脳障害を持つ患者様が治療を受けています。Cerora社の調査結果によると、その原因の多くはスポーツをしている時に受けた外傷が原因です。(参照:cerora社公式ホームページ

脳障害のなかでも「脳震盪」は恐ろしい病気のひとつです。症状は急激に現れて自然に消えていくとされているのですが、実は症状のレベルによっては後遺症が残ることがあります。それは脳障害がCTやMRIなどで検査しても画像結果では「異常所見なし」と診断され早期に治療できなかったからです。

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CEOの Adam J. Simon氏がBorealis診断ツールを使ってデモンストレーションした様子
(出典:公式ホームページ

そんな見えない脳内を視覚化したのが、Borealisです。写真で分かるように頭に装着するだけ。脳派を読み取り、認知データなどを含むバイオセンサーデータを測定、記録するように設計されています。アメリカの政府機関のアメリカ食品医薬局であるFDA(Food and Drug Administration)の認可も受けています。

ポータブルなので、スポーツ会場、学校の保健室、診療所などでも用いることができます。骨折した時にレントゲンに折れた骨の状態が映し出されるのと同じように脳内が視覚化できるのです。

Borealisは、脳震盪の他にも、アルツハイマー、幼児や乳児などの脳損傷も早期発見することができます。

医療機関と患者様のかけ橋をするcerora社

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(出典:Pixabay

世の中には脳障害を患っている人が多くいます。そんな人達が脳障害を克服し元気な頃のように生活してほしい、という願いがこの研究開発の根底にありました。学校での学習、職場での仕事、スポーツ場でのプレーが健全に行なえるようにと。

そのためには適切な診断を行ない、脳損傷を持つ患者であることを認知し、臨床関係の人や医師に治療を要する患者様であることを知らせることが必要であるとCerora社は考えました。

Cerora社は医療機関と患者様のかけ橋をポータブル診断ツールという技術を用いて行なっているのです。

まとめ

創業者であるAdam Simon氏がPBS539のインタビューに答えているのを観た時、思わず「すごい!」と声が出てしまいました。診断ツールを頭に装着するだけで脳の状態がタブレットに写し出されたのです。こんなに安全で使い方が簡単なら医療機関に行ってMRIやCTを撮影しなくてもその場で脳障害を診断できます。これなら多くの人が後遺症で患わず、それぞれの日常に戻って行けると思いました。

筆者も以前脳障害を患い後遺症を持っている知人から話を聞いたことがあります。見えない脳損傷は、後遺症になって現れ、症状が出て病院に行って初めて「あの時のあれが原因だったらしい」と言われた話を。あの時にこの診断ツールがあったなら、その方の生活の質は変わっていたかもしれないと思わずにはいられません。

会社概要

会社名 Cerora
CEO Adam J. Simon
創業 2011年
拠点 アメリカ合衆国
社員数 1-10人人規模
事業内容 ヘルスケアIT
主な商品 医療機器、神経診断、脳バイオセンサー
会社URL http://cerora.com
沿革 2014年 創業者のAdam Simon氏はPBS539のインタビューを受けた。(参照:インタビューyoutube
2015年7月24日~26日 コロラド州デンバーで開催されたAmerican Academy of Neurology 2’nd Sports Concussion Conferenced(最新の医学に挑戦する人達が集まり、未来の医療を切り開くために議論する会議)でトレードショーや展示スペースに参加しました。(参照:公式ホームページ
2016年3月12日 The Economist magagineという雑誌に59ページにわたりヘルスケアについて述べた記事が掲載された。(参照:公式ホームページ

メンバー紹介

Adam J. Simon

Adam J. Simon
創業者、最高経営責任者
シカゴ大学で物理学博士号取得。自信が子供の頃に失読症と診断された経験を持ち、脳について理解したいと考えこの道を選択。最初に脳震盪に焦点をおき研究開発を行なっており、世界的規模の脳障害で苦しむ患者様にプラスの影響を与えたいという使命があると語っている。(参照:公式ホームページ

David M. Devilbiss PH.D.

David M. Devilbiss PH.D.
共同創業者、最高技術責任者
脳機能の専門家であり、Cerora社の研究プログラムをリードしている。以前NexStepバイオマーカー社の創設者件社長を務めており、その後ウィスコンシン大学マディソン校の心理学科の補佐研究教授を務めていた。Drexel大学の神経科学博士号、Delaware大学で心理学学士号を所持。(参照:公式ホームページ

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SAKIGAKE編集部

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