リアルタイムなモニタリングシステム監視が手術の成功率を上げる-TechsoMed

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病気の原因となる部分を取り除く、切除するのは治療として最も適切なことです。では体の中の見えない部分の手術をする時にはどうやってその原因となっている部分を見るようにするのか、それが一番大きな課題となるのではないでしょうか?しかもリアルタイムに。

そんな課題を解決させたのがTechsoMed社です。心臓手術のひとつ「アブレーション治療」の成功率を上げることができるモニタリングシステムを開発しました。3D画像処理などで長年経験を積んできたスタッフが研究開発。手術の様子やその病気の原因になっている組織をリアルタイムにモニタリングすることをこうして実現しました。

TechsoMed社の開発はリアルタイムなモニタリング

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(出典:TechsoMed社公式ホームページ

TechsoMed社はイスラエルに拠点を置く医療機器メーカーで、3D画像処理に精通している会社です。イスラエル最大の病院であるShiba medical centerと共同で、超音波イメージングに基づき、手術などによる除去や切除、融除処理のリアルタイム3Dモニタリングと制御システムの開発も手掛けています。

その主な開発が「アブレーション手術」という超音波ベースのリアルタイムモニタリングシステムです。アブレーションとは、「取り除くこと、切断すること」という意味。医学的には、カテーテルの先から高周波電流を流して、接している生体組織を小さく焼き切ることを意味します。そのアブレーションを意味する施術方法があり、それがアブレーション手術です。

そのアブレーション手術が適用される病気は心臓不整脈など。不整脈は何か異常をきたす組織が存在していることが原因になっています。その原因になっている組織をアブレーション手術によって取り除くのです。その時に大事なのが、標的になる組織全体が破壊されるのを確実にするということ。同時に周囲の健康な組織や重要な器官または主要な血管に損傷を与えないようにすることが重要です。そしてそれはリアルタイムにモニタリングすることによって成功に導くことができます。そういった理由で手術の成功にアブレーション処置のリアルタイムモニタリングは不可欠なのです。

この方法を適用するまでも、投薬での治療や別の手術での治療もありました。ですが施術中にリアルタイムにモニタリングできていたかというとそうではなかったのです。そしてそれが原因となってリアルタイムな処置ができなかった為に、健全な組織を傷つける、適切な処置が適切な場所に行なえず時間がかかり結果として患者様の体に負担をかける、などの誰も望まない結果を生んでいました。それをTechsoMed社のモニタリングシステムは関わる人達が望む結果に変えることができたのです。

TechsoMed社がもたらした関わる人達が望む結果とは?

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TechsoMed社の開発がもたらす嬉しい結果はいろいろな立場の方にもたらすことができました。その立場の方とは手術を受ける患者様は勿論のこと、その手術を行なう医師や保険会社にとってもです。

まず患者様にとっては適切な手術を受けることができるので、手術の成功率が高くなる、手術の時間が短くなるので体へのダメージが少なくなる、健全な組織を傷つける恐れが低くなったため合併症の心配が減少される、結果として回復が早くなるといった嬉しい結果を生んでいます。

そして医療機関の方にとっては、リアルタイムなモニタリングができるので適切な手術を行なうことができる、患者様からの信頼度が上がる、多くの患者様を助けることができるなどの結果をもたらします。

最後に保険会社の方にも。近年では殆どの方がもしもの時の為に保険に加入をしています。でもそれはあくまでも「もしも」の時の保険。できれば保険加入者には健康で保険で治療や手術などをカバーしてもらう状況にならず、保険会社も加入者の方にそういったことでお金を支払うよりも健康でいて欲しいと願っているもの。TechsoMed社のリアルタイムなモニタリングシステムの開発により的確なより成功率の高い手術を行なうことができるようになりましたので、保険でカバーをする状況を最減少にすることができました。

あとがき

切り開いて見えるなら、病気の原因になっているところを的確に切除することができるのですが、体の中の手術はそうはいきません。「もしも目の前に患部が見えたなら」、そんな思いをこのTechsoMed社は実現し、体の中を見える化してくれたと言えます。しかもリアルタイムに。

それによってもたらされた恩恵は大きなものではないでしょうか?長時間による手術を行なう必要がなくなったので、それまでに消耗していた体力、手術にかかっていた時間を減らすことができたのでその分の時間をも手に入れることができたのです。

そして何より、原因だけを取り除き健全な組織は傷つけない。全ての人が望む的確な手術を実現することができる素晴らしい開発だったと言えます。この開発に関わったスタッフの経験が最大に活かされたこのモニタリングシステムで多くの方が適切な施術を受け、また健康に過ごせる日々がくることを願ってはいられません。

会社概要

会社名 TechsoMed
CEO Yossi Abu
創業 2012年
拠点 イスラエル
社員数 1-10人規模
事業内容 医療機器
主な商品 医療機器、画像処理、超音波
会社URL http://www.techsomed.com
沿革 2012年 会社設立
2015年12月1日 チーフサイエンティストの事務所であるTechsomed社は、画期的なリアルタイムアブレーション監視システムの開発と臨床試験の継続を目的として助成金を授与。
2016年 アムステルダムで開催されたNetherands-Israel medical Innobetion Day(イスラエルの医療革新の日)でTechsoMed社の画期的な技術を発表。
2016年6月16日 The Global Innobation Awards 2016の準決勝に進出。その年の夏の北京で開かれた国際大会でイスラエルを代表する8つの新興企業との競争を繰り広げました。
2016年11月22日 12月4日から6日にイスラエルのTel-Avivで開催された心臓血管系(心臓、脳、末梢血管)およびハイテクライフサイエンス産業におけるイノベーションのための国際会議であるICI Meeting 2016でTechsoMed社の技術を発表しました。

メンバー紹介

Yosshi Abu

Yosshi Abu
創業者、取締役社長
B.s.c(Bachelor of Science)理学士の学位を取得しています。M.Sc.テクニオン-イスラエル工科大学のマイクロメカニックスで学位も取得しています。約11年間に及び画像処理や3D画像処理に関わる経験があります。(出典:TechsoMed

Arie Rosenfeld

Arie Rosenfeld
前社長兼最高経営責任者
Scitex Corporation Ltd.という会社の取締役でもあります。(出典:TechsoMed

Eyal Melamed

Eyal Melamed
共同設立者、事業開発
Tel-Aviv大学Recanati経営学部のMBA学位、科学、プロセスエンジニアリングB.s.c(Bachelor of Science)理学士の学位を取得しています。(出典:TechsoMed

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SAKIGAKE編集部

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