牛にも人間にも優しい!次世代の酪農業の担い手になるのは搾乳ロボットか-miRobot

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私たちが毎日飲んでいる牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品を作る酪農業は現代の食産業にはなくてはならない存在と言えます。酪農業の現場ではいかに効率よく短時間で牛の搾乳が行われるかがキーワードです。牛にストレスを与えず、なおかつ人間の作業の手間が省け生産性がぐんと伸びるトリックには今後搾乳ロボットの存在が大きく影響してくるでしょう。

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イスラエルのmiRobot社は、そんな次世代を担うであろう搾乳ロボットの開発を行っているスタートアップ企業です。同社は従来の小規模な酪農場中心の搾乳ロボットとは異なる中~大規模な酪農業に適した搾乳ロボット作りを宣伝しています。同社の搾乳ロボットの強み、革新的な部分とは一体なんなのでしょうか。

大規模農場でも活躍できる搾乳ロボットの必要性

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従来の自動搾乳ロボットは、大規模な酪農場には適していませんでした。というのも、一日に数回、数十頭の搾乳作業をすることが限界だったからです。

また、ロボットを操作するにはずっと人間の監視が必要であるため人件費も高くつきます。搾乳ロボットを導入する際に牛舎の構造自体を変えなければならないという問題もありました。

搾乳後には搾乳室や牛舎の掃除をしなければならないですし、拘束時間も長く365日24時間体制で牛の管理をしなければならないため、コストも手間もかかります。また、搾乳する際に牛を長時間拘束することによりストレスを与えてしまい、牛が病気になってしまうという話もあります。

慢性的に人手不足と言われている酪農業の現場ではいかに少人数体制で効率よく搾乳ができるかということはとても重要な事ですし、多くの酪農家たちは長年このような問題に頭を悩ませています。

次世代型搾乳ロボットの登場がもたらした光

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(出典:miRobot公式サイト

miRobot社が開発した搾乳ロボットはこういった従来の搾乳作業の問題点の解決策を生み出しました。

シリコンゴムを取り付けてある同社のロボットは、自動で牛への搾乳用カップの取り付けから実際の搾乳、搾乳後の掃除までをこなしてくれます。その際実際にロボットを操作するのは一人の労働者だけで数十頭の牛の搾乳ができます。仮に作業中に牛が暴れたとしても、ゴムで出来ているため、ロボットに大きなダメージを与えられることもありません。

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これまで、同等の作業を行う際には少なくとも二人から六人の労働者の力を必要としていたわけですから、搾乳ロボットの導入がいかに効率的かつ生産性があるかを物語っています。

また、牛が草を食べている間に搾乳できることから、牛に過度なストレスを与えることなくスムーズに搾乳作業を行えることも大きな利点です。搾乳後の清掃作業も、ロボットが自動で行ってくれます。消毒と清掃の際に使用されるヨウ素を集めて処理する機能がついていることは最適な環境への配慮でしょう。同社の開発したシステムは人間にも牛にも優しいエコロジカルな点で革新的だと言えます。

miRobot社はイスラエルを始めとする多くのメディアでも、次世代を担う搾乳機ロボットを開発する企業としてすでに取り上げられており、今後の活躍が多いに期待されています。

会社概要

会社名 miRobot
CEO Tal Bareket
創業 2011年
拠点 イスラエル
社員数 1-10人規模
事業内容 搾乳ロボットの開発及び販売
主な商品 搾乳ロボット
会社URL http://www.mirobot.co.il/media.asp

メンバー紹介

Tal Bareket
創設者兼CEOです。牛群管理システムの世界的なリーダーであり、イスラエルのテルアビブ大学認知心理学博士でもあります。さまざまな技術分野においての専門家です。

 

David Rubin
miRobot社の副社長です。財務および事業開発の担当もしています。前職ではイスラエル北米の経済大臣を勤めていました。

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SAKIGAKE編集部

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