超・高医療費国アメリカを生き抜くツール。医療保険を自動管理-CakeHealth

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救急車5万円、盲腸手術200万円。自己破産の半数が医療費によるといわれるアメリカ。そんなアメリカで保険の支払い管理や最適な保険プランの提案を行なっているのが、CakeHealthというサービスだ。

CakeHealth-オンライン医療保険管理サービス


CakeHealth公式動画
(出典:Youtube

CakeHealthは、個人の医療保険を管理するための無料のオンラインシステムだ。アメリカでは、病院で治療を受けたあとに、請求書を含めた大量の書類が届くことが珍しくない。同サービスは医療保険に関するペーパーワークを簡素化し、利用者が支払いをスムーズに行うことを目的としている。

2016年4月、2015年1月設立の医療保険管理システム運営会社Inbox Health社に売却された(売却額などは不明)。保険会社との連携の深いInbox Health社は、CakeHealthの医療費記録技術を獲得することで、さらにサービスの充実をめざしている。

アメリカの医療保険制度とは?

ここでCakeHealthのサービスを紹介する前に、アメリカの医療保険制度について説明しよう。

仮に、あなたがアメリカに移住してきたとする。病気になって手術を受けた場合、入院前後や退院時には治療費を支払う必要はない。手術からしばらくは、病院側とあなたの加入する保険会社の交渉が行われるからだ。手術から1か月ほど経過し、忘れた頃に病院からの請求書と、保険会社からの明細が届く。

ちなみにアメリカの場合、大きな病院でも勤務医として勤める医師は少なく、病院は個々の開業医が医療施設を利用するための場所、という認識に近い。そのためひとつの手術を受けても、麻酔科医からの請求書、執刀医からの請求書、病院からの請求書、というふうに別々に書類が届く。

このように何枚もの書類が送られてくるうえに、アメリカではそれぞれの請求書のミスや過剰請求も非常に多い。しかも医療費は日本ではありえないような額だ。あなたは分厚い明細書と何枚もの請求書を照らし合わせながら、過剰請求がないか、支払い期限はいつか、などを苦労してチェックすることになる。

CakeHealth−すべての治療履歴を管理

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CakeHealth利用画面
(出典:Youtube

そんなときにあなたを助けてくれるのが、CakeHealthのような医療保険管理システムだ。

CakeHealthは多くの有名保険会社や医療機関に対応しており、加入している保険会社のサービスと接続すれば、自動で治療履歴がインポートされ、リアルタイムで支払い状況か更新される

いくら支払ったか、いくら保険でカバーされたかなどを、わかりやすい図で説明してくれるのだ。定期検診や支払い期限について通知してくれるリマインダー機能や、最適な保険プランを教えてくれるリコメンド機能もある。

さらには、請求額について交渉をした方がいいですよ、ということまで教えてくれる。これは請求書の内容にミスがあるのが日常茶飯事のアメリカならではだ。

あとがき

創業者のウッドコック氏は、てんかんを患う友人が大量の請求書で苦労しているのを見て、CakeHealthのようなサイトを作りたいと感じたことを、women2.0にて語っている。医療保険制度が非常にわかりにくいアメリカだからこそ必要とされたサービスといえる。

会社概要

会社名 CakeHealth
CEO Rebecca Woodcock
創業 2010年
拠点 カリフォルニア州サンフランシスコ
社員数 51-200人規模
事業内容 個人向け医療保険管理・記録システムの開発
主な商品 CakeHealth
会社URL https://cakehealth.com
沿革 2010年 創業
2011年9月 TechCrunch Disrupt San Franciscoで決勝に進出。
2016年4月 Inbox Health社により買収。

メンバー紹介

Rebecca Woodcock

Rebecca Woodcock
創業者
サンタクララ大学卒業。ハードウェアから消費者インターネットまで、企業のテクノロジー戦略・研究の分野で8年以上の経験を持つ。

Andy Brett

Andy Brett
プリンストン大学卒業。TechCrunch、Move Rootでエンジニアとして勤務した。ほかにもRecycleBankで開発を行ったり、APB社でフリーランサーとして活躍したりと活動は多岐にわたる。

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SAKIGAKE編集部

SAKIGAKE編集部

海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
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