ピッキングロボットの活躍が、物流業界の未来を変える。- Iam Robotics

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物流業界で注目されているピッキングロボット。アメリカのIam Robotics社は三つの画期的な方法を開発し、自律型ロボットを用いた倉庫内のシステムのオートメーション化に力を注いでいます。

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(出典:Iam Robotics公式サイト

従来、ロボットを導入する際には、ロボットに合わせて倉庫内のシステムを変えなければならなかったり、大型ロボットの場合、人間だけで行うよりも広範囲の作業スペースが必要になるなどの問題点がありました。そういった問題を克服した同社のロボット技術とはいかなるものなのかを見ていきましょう。

従来の人海戦術の発想をピッキングロボットが覆す!

オンラインショッピングが当たり前になっている昨今、物流業界における人手不足は深刻な問題のひとつです。日々増え続ける注文数に人間だけで作業を行うには膨大な手間とコストがかかります

しかし今まで人間の手を介して行っていた作業を、同社のピッキングロボット(以下、SWIFT)は倉庫の構造やシステムを変えずに行うことが可能です。SWIFTが画期的な点は単に軽量化されただけではなく、人間と同じスピードでの移動ができ、自らで考えて倉庫内の行き来が可能なことです。

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(出典:Iam Robotics公式サイト

SWIFTには360度の回転機能を備えた吸着力のあるアームが取り付けられている為、棚から自在に製品を取り出すことができます。その動きはコミカルで、ゲームセンターのUFOキャッチャーを連想させます。

また、障害物を自ら避けられる機能もあり人間との共同作業も可能です。SWIFTがピッキング作業をしている間に作業員は他の仕事を並行してすることができるようになります。現在の物流業界では倉庫内の仕事量に現場の人間の数が追いつかないという事態は多々あるようです。

SWIFTを導入することはそうした事態の解消につながるだけでなく、人間だけで作業するよりもはるかに効率が良くスムーズに仕事ができるのです。

どんな製品も数秒で記憶し同期させる―FLASH

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(出典:Iam Robotics公式サイト

現在特許申請中の3D Product scanner(以下、FLASH)の開発が成功すれば、倉庫内のオートメーション化を推進させるでしょう。

FLASHは新たに在庫として入荷された製品のバーコード、サイズ、重量などの情報を数秒で記録し、倉庫管理システムと同期することができます。また、FLASHで記憶した情報はSWIFTに覚えさせることが可能です。SWIFTは、誤って不適切に在庫された製品を検出して従業員に通知してくれるため、ミスを未然に防ぐことが出来ます。

倉庫内の安全を24時間見守り続ける

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(出典:Iam Robotics公式サイト

SWIFTの状態はSWIFTLINKというインターフェイスを通して常に監視できます。SWIFTLINKは24時間365日システムエラーを見張り、低在庫になっている商品の情報も見逃しません。
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(出典:Iam Robotics公式サイト

従来これらは全て人間の手で行われていた作業ですが、このようなロボットのオートメーション化によりヒューマンエラーの発生の低下はもちろんのこと、業務効率や精密性が大幅に上がっていくことでしょう。

広がるSWIFTの活躍の場

コストパフォーマンスの良さや生産性の高さから今後ピッキングロボットの需要が増えることは想像に難くありません。同社のSWIFTが日本の現場でも活躍する日が近いことを期待しています。


(出典:Iam Robotics社公式YouTubeチャンネル

会社概要

会社名 Iam Robotis
CEO Tom Galluzzo
創業 2012年
拠点 ペンシルバニア州ピッツバーグ
社員数 1-10人規模
事業内容 産業用ロボットの開発、販売
主な商品 モバイルピッキングロボット(I AM SWIFT)、スウィフトリンク、ハンドヘルドスキャナ等
会社URL https://www.iamrobotics.com

メンバー紹介

Tom Galluzzo

Tom Galluzzo
創設者兼CEO
自律ロボット工学において15年以上の経験があります。海、陸、空で使用できる自律システムを開発。災害対応用ロボットや地上自律ロボットの国際的な大会においてデザイン部門、ナビゲーション部門で優勝を果たします。2012年にI am Robotics社を設立しました。エンブリー・リドル航空大学で航空宇宙工学専攻、後に米フロリダ大学でロボット工学の博士号を取得しました。

Vradimir Altman

Vradimir Altman
VradimirはTomと共にI am Roboticsの共同設立者です。ペンシルバニア州カーネギーメロン大学のロボット工学センターでロボティクスエンジニアとしてロボットの機械設計を担当していました。また、カンボジアで地雷を取り除く為のUXO(地雷/不発弾探索装置)や検出システムの設計も手がけました。米ポイントパーク大学電気工学科卒業。

Ricky Houghton

Ricky Houghton
I am Roboticsのソフトウェアエンジニアを担当。システム設計やソフトウェア開発、無線技術などのコンピュータサイエンス分野において造形が深いです。ロボットプラットフォーム用の無線データリンクを提供するIWDL tecを設立しました。

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SAKIGAKE編集部

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