逆風の外為市場で勝つ!FX投資家へ「リアルタイム指南役」現る-CorrSight

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急激に変動する為替相場。FXトレーダーが着実に利益を上げ続けるには日々の技量アップの努力が必要だ。泳ぎを覚えるためには優れたコーチが不可欠なように、個人投資家が相場の荒波を泳ぎ切るには自らのトレーディング手法を客観的な目でチェックすることが必要だ。そんなFXトレーダーの「指南役」となるトレーディングツールを提供するのがCorrSight社だ。

逆風吹き荒れる外為市場

リーマン・ショック後の世界的な金融規制の強化を受けて、世界全体の外国為替取引高が減少している。国際決済銀行(BIS)の3年ごとの調査によると、2016年4月時点で1日平均の取引高は5.1兆ドル(約570兆円)だった。

アベノミクスで円売りが活発化していた13年4月調査時の5.4兆ドルから約6%減少した。取引高が減少に転じるのは2001年以来となる。つまり、今世紀に入って初めて世界の為替取引高が減少に転じた異例の事態だ。
(参照:国際決済銀行(BIS)「Triennial Central Bank Survey of foreign exchange and OTC derivatives markets in 2016」

理由として考えられるのは、リーマン・ショック後の金融規制強化が市場の流動性を著しく低下させ、相場のボラティリティー(変動率)を極端に大きくしている可能性だ。相次ぐ地政学リスクが相場を不安定化させるなか投資家のリスク回避姿勢が強まり、取引減少につながっていると考えられる。

なかでも象徴的だったのは、Brexit(英国の欧州連合からの離脱)を決定した国民投票後の断崖絶壁から転げ落ちるようなポンド急落だ。その直後、「巨額の損失を被ったFX投資家が自殺した」という噂が各所で都市伝説のように駆け巡ったのは、世界に渦巻くFX投資家の潜在的な恐怖心を表していたと見てよさそうだ。

生き延びるためのスキル培う

FX取引が株式投資などのトレーディングと本質的に異なるのは、FXは原理的にゼロサムゲームだということだ。

勝者の背後には死屍累々たる敗残者たちが無数にいる。そのことがレバレッジを利かせたFX取引に個人投資家が参入する際の心理的なハードルとなり続けている。だが、どの市場にチャレンジするのであれ、勝ち続けるにはそれ相応の「腕」を身につけることが必要なのは言うまでもない。

現在のような逆風下でもなお新規参入をもくろむFX初心者にとってトレードを始める初期段階での強力な「指南役」となりうるのが、CorrSight社が開発したリアルタイムトレード指南ツール「Traders Compass」だ。

ありがちなミスをデータベース化、トレードの基礎体力鍛える

Traders Compassは、FXトレーダーのトレーディング行動をリアルタイムで監視・分析するものだ。

それぞれのトレーダーのトレーディングの癖をいち早く見抜き、データーベースに蓄積された知見から「ありがちなミス」を取引時間中にリアルタイムで指摘するほか、収益確保のためのアクションを積極的に提案し、指導するコーチとアスリートのような関係を作り出す。

Corsight-2P.ai
取引ツールにアラートがリアルタイムで表示される
(出典:CorrSight社の資料から

特にFX初心者は、取引する通貨ペアの選び方などの基礎的なトレーディングスキルやリスク管理のスキルが不足している。また、株・債券・株や債券のほか原油や貴金属といったコモディティーなどの他の金融市場と為替市場との相互連関性についての見識も乏しい。

日々リリースされるさまざまな経済指標を読み解き、相場に与えるインパクトの大きさを勘案して売買の決定を行う方法論も必要だ。そして、短期から中長期にわたるテクニカル分析のスキルも必須だ。

それらのことがわからないままに闇雲なトレードを行っても、まぐれ当たりで勝ち続けられるほど相場は甘くはない。なにより大切なのは、相場の方向性を見極める「相場観」だが、相場観は基礎的なスキルを確実にものにしないかぎりは身につかないものだ。

そうした基礎的なスキルの底上げからトレーダーの収益最大化に寄与しようとするのがTraders Compassの狙いだ。

FXトレーダーを市場にとどまらせる工夫

Traders Compassは、FX取引業者がトレーダーに提供する取引ツールのプラグインとして提供される。不慣れなFX初心者にとって優しい仕組みと言えるだろう。

FX業者側から見ても、新規のトレーダーがFXに参入するハードルを下げる効果があり、顧客となりうるトレーダー予備軍がデモ口座からリアルな取引口座を開設する動機付けを強化することになる。

CorrSight社によると、一般的に、デモ口座からリアル口座に移行するユーザーは5~10%程度とされ、もともと参入のハードルが高い。また、リアル口座に移行してもその後トレードに費やす期間はせいぜい5~8カ月程度が平均だという。

勘で取引を繰り返して闇雲に負けを積み重ね、そのあげくに失望とともにトレードそのものを放り出してしまう例が多いではないだろうか。

Traders Compassが新規のトレーダーを現実の相場に慣れさせる指南役として機能し、市場から離脱させない仕組みづくりを実現することは、FX取引業者にとっては長期にわたる顧客関係マネジメント(CRM)構築の一環ともなる。


(出典:CorrSight社公式YouTubeチャンネル

翻って、日本のFX取引がおかれた現状を顧みると、国内FX取引口座の顧客口座数は2016年6月時点で約718万口座にまで拡大してきており、約377万口座だった2011年6月時点と比べると2倍近くに増加している計算になる。

だが、ここで確認しておきたいのは顧客口座数全体のうち、実際に取引が行われた形跡のある「実績口座数」だ。2016年4~6月期は約77万口座、2011年同期は約67万口座で、顧客口座数全体に対する実績口座数の割合(実働比率)は5年で17%から11%まで落ちているのだ。
(参照:金融先物取引業協会「四半期統計データ」

このことから、新規に参入してくるトレーダーの流入数に比べて、口座の閉鎖を行わずにFX取引から実質的に撤退しているトレーダーの数が上回っていることがわかる。

日本のFX取引業者の間にもTraders Compassのように洗練された良質なガイダンスサービス導入の機運が広がれば、長引く口座実働率の低迷を巻き返す一助となるはずだ。

会社概要

会社名 CorrSight
CEO Hudi Zack
創業 2010年
拠点 イスラエル
社員数 1-10人規模
事業内容 ITサービス
主な商品 Traders’Compass
会社URL http://www.corrsight.com
沿革 2010年 創業
2013年11月 「Traders Compass」がLeverate社が提供するプラットフォーム「Sirix」のアプリで利用可能となる。
2014年1月 コーチングサービスを提供するイスラエルのKarinza社との協業を発表。

メンバー紹介

Hudi Zack

Hudi Zack
創業者・CEO
1987年、ヘブライ大学で数学・物理学の学位を取得。91年、テルアビブ大学で電気工学の理学修士号取得。BVR Systems社プロジェクトマネージャー、Metalink社COOなどを経てAmdocs社で事業部長を務め、2010年、CorrSight社を創業、CEOとなる。(LinkedIn

Hudi Zack

Nir Yaffe
VP Products
ヘブライ大学卒。バル=イラン大学でMBA取得。Finotec社、FX alpha trade社のCEOを経て、2010年、CorrSight社のVP Productsとなる。(LinkedIn

Hudi Zack

Eli Gur
VP R&D
1987年、ヘブライ大学卒。92年、バル=イラン大学でコンピューター・サイエンスの理学修士号取得。Edge Networks社やAxxana社のVP R&Dなど経て、2010年、CorrSight社のVP R&Dとなる。(LinkedIn

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SAKIGAKE編集部

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海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
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