様々な活躍が期待できるユニークな球体アームロボット-Empire Robotics

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ロボットと聞くと、どのようなものを思い描くでしょうか?最近では、人間そっくりなロボットから様々な動きで生活を助けてくれる、生活密着型ロボットまで多種多様なものがあります。

家庭向けの物が登場する以前、ロボット技術は大変遠い存在でしたが、最近では簡単な会話や家事代行などをしてくれるロボットも登場し、とても身近な存在になりつつあります。そんなロボット技術は、まだまだ発展途上の段階で、今も進歩を続けています。ここでは、ちょっとユニークで実生活でも活躍が期待できるロボットを紹介いたします。

ユニークなボールアームで変幻自在に物を掴むロボット


(出典:Empire Robotics

Empire Roboticsが開発したVERSABALL(ヴァーサボール)は、とてもユニークなアームを持った産業用ロボットです。人間の掌にあたる部分がボールでできており、空気圧によってボール部分が指の働きをして物をつかむ事が出来ます。ソフトなボールがまるで掌のように自在に物体を掴むその様は、とてもユニークで神懸って見えます。

ボールが掌のように物を掴む「ジャミング転移」を応用したその仕組みとは?

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(出典:Empire Robotics

このVERSABALLの物を掴むメカニズムは、どのようなものなのでしょうか?一見コミカルに見えるこのロボット。ですが、動きは大変細かく設計されています。アームの緑色のボール部分には、砂が充填されていて、ボールに空気が送り込まれることによって、ボールの中に入っている砂に圧が加えられて、ターゲットの物体をつかむ事が出来るようになっています。

空気でボールを膨らませて物体を包み込み、砂の圧力により物体を捉えることより、あらゆる大きさや形状の複雑な物も自在にキャプチャーし、強いグリップで落とさずに移動する事が出来るのです。この動きには、「ジャミング転移」と呼ばれる物理的現象を上手く利用しています。

用途はいろいろ


(出典:Empire Robotics

物体を掴むだけではなく、電球をひねるといった動作もこなす事が出来るVERSABALL。人間の手の代わりに作業をこなしてくれるので、義手のような役割にも適しています。この他にも、細かなブロックや、先の尖ったガラス片など人の手でも困難なものをキャプチャーする様子を捉えた動画が紹介されおり、多種多様な形状のものに対応できることを物語っています。

VERSABALLは労働者となる人間と一緒に、工場の組み立てラインで操作を自動化するために開発されたロボットです。そのために、安全性の評価が極めて高く作られています。能力はもちろんのこと、同じルーチンを難無くこなす事が出来るVERSABALLは、自動車部品などを扱う工場ラインでのサポートなどにとても向いています。

その他、細かな形状を持ち、空気圧を使ってリリースする事が出来る特技を持つこのロボットは、他の使い方でも大変反響を呼んでいます。

その高度な技術とユニークな使い方はテレビでも話題に


(出典:YOU TUBE 「Jimmy Faces Off Against Joshua Topolsky’s Beer Pong Robot」

アメリカNBCで人気のバラエティー番組にて、このVERSABALLが紹介され、人間相手に正確にピンポン玉を弾き飛ばす姿が、大変反響を呼びました。カップにピンポンを飛ばして正確に入れるピンポン勝負を司会者と行うという内容ですが、内容の面白さもさることながら、その技術力がうかがえます。

娯楽の要素強い内容ですが、様々なものを掴んだりひねったりできるアームを応用すれば、使用用途のすそ野は広がり、産業用から家庭用まで多種多様。まだまだ開発の余地はありますが、ユニークな産業ロボットの今後に期待したいです。

会社概要

会社名 Empire Robotics
CEO Bill Culley
創業 2012年
拠点 アメリカ合衆国 ボストン
社員数 1-10人規模
事業内容 産業機械ロボットの開発
主な商品 VERSABALL
会社URL http://resec.co
沿革 2012年 コーネル大学から派生した研究グループによって設立された産業用ロボット開発が分野。様々な形状や大きさのものを掴む事が出来るロボットVERSABALLの開発で注目される。

メンバー紹介

Bill Culley

Bill Culley
Co-Founder
ビルはロボット工学を4年間学び、技術ベースの新興企業を開発した後、Empire Roboticsを設立。ユニークなロボット研究と製品の発売戦略を行い、産業オートメーション業界での先駆者と位置づけ市場戦略を行っています。本産業に携わる以前は、住宅用太陽光発電システムの設計と構築を行うFinloLLCのパートナーとして2年間を過ごしました。その他、機械工学の学士号、コーネル大学でホッドリプソンのクリエイティブマシンラボから機械工学の修士号、およびコーネル大学ジョンソン・スクールにてMBAを取得しています。

John Amend

John Amend
CTO
Empireの技術チームをリードしているジョン。彼は同社のコア特許主任発明者であり、主任研究者でもあります。コーネル大学で機械工学の博士号を取得、様々なニュースソースや、サイエンスの分野やロボット誌にて取材を受け、意見を公表しています。また、バッファローで、大学から機械工学の学士号を保持し、ロボット操作、粒状充填物、学習アルゴリズム、機械設計関連の出版物を執筆しております。

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SAKIGAKE編集部

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