菌根菌で農作物の収穫量を増大-Groundwork BioAg Ltd

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高品質で低価格な菌根菌を生産

Groundwork BioAg Ltd.はシリアルアントレプレナーのYossi Kofman 氏、Dan Grotsky氏の2名と、菌根研究の専門家であるDanny Levy氏の3名によって、2014年に設立されたイスラエルを拠点とするバイオ農業分野のスタートアップ企業である。


(左からDan Grotsky氏、Danny Levy氏、Yossi Kofman 氏)出典:Groundwork Bio Ag Ltg.公式サイト
同社では、イスラエルで権威のある農業開発研究機関、Agricultural Research Organization (ARO)と20年以上に渡って共同開発された、土壌内での農作物の根系の成長を促進させ肥料分の吸収の向上させる菌根菌の基礎技術の独占使用権を入手した。これまで高価格のため、特殊な用途のみでの使用されていた菌根菌であったが、同社では、革新的な高濃度の菌根菌の商業生産方法を開発し、生産コストを下げることに成功、 農家へ低価格での供給を可能にした。



出典:Groundwork Bio Ag Ltg.公式サイト

Vesiclesは小気泡、Hyphaeは菌糸のことを指す。通常、作物にある栄養は、根の中にある小気泡に結集、貯蓄される。Groundwork社の商品Rootellaは、菌糸を成長促進させることで、栄養を効果的に作物全体へ運ぶことを狙う。

農作物の収穫量を増加

同社が供給する菌根菌は、肥料や水の使用量を減らしながら、とうもろこし、人参、玉ねぎ、ガーリック等 90%の農作物に対して収穫量増大の効果が期待できる。



(上がGroundwork社の商品を使用したトウモロコシ、下が通常のもの)
出典:Groundwork Bio Ag Ltg.公式サイト

また商業用肥料使用量が軽減される事により、その主要成分であるリン化合物資源の枯渇対策にも役立っている。

同社では2015年9月に シリーズB投資ラウンド(投資額非公表)にて投資企業 Israel Cleantech Ventures 社(ICV)や Middleland Capital 社(米国ワシントンDC)等から資金を調達、現在海外数か国にて実際に収入を上げている。

2015年12月には、 イスラエルのオンライン配信ニュースサイトであるISRAEL21cにて2016年注目企業の1社にノミネートされた。

会社概要

会社名 Groundwork BioAg Ltd.
CEO Yossi Kofman
設立年 2014年4月
拠点 イスラエル
社員数 11-50人規模
事業内容 菌根菌を用いた接種剤の開発、生産、商品化
主な商品 Rootella P、Rootella G
会社URL http://www.groundworkbioag.com
沿革 2015年1月 イスラエルで権威のある農業開発研究機関、Agricultural Research Organization (ARO)から、研究内容と基礎技術の独占使用権を入手する
2015年9月 シリーズB投資ラウンド(投資額非公表)にて投資企業 Israel Cleantech Ventures 社(ICV)や Middleland Capital 社(米国ワシントンDC)等から資金を調達する
2015年12月 イスラエルのオンライン配信ニュースサイトであるISRAEL21cにて「2016年注目企業」の1社にノミネートされる
2016年12月 ISRAEL21cにて事業内容を掲載される

 

メンバー紹介

Yossi

Yossi Kofman
CEO
Groundwork社CEO(2014年~現在)
bSolar社CEO(2007〜現在)
Modem-Art社CEO(1999~2006)

Danny

Danny Levy
VP R&D
Groundwork社CTO(2014~現在)
Volcani Center (ARO)で菌根についての研究開発を行う

dan

Dan Grotsky
VP S&M
Cressca社CEO(2010〜2013年)
Terenova社CEO(2010〜2012年)
Gas2Business社パートナー(2009〜2011年)
MIT MBA&コンピュータサイエンスMS取得(1999〜2002年)

起業背景

次のベンチャー企業の立ち上げを狙っていたYossi KofmanとDanny LevyはKaplnik研究所で菌根製品の専門家であったDan Grotskyに出会う。そして3人は、菌根菌を用いて商業的農業の革命事業に着手する。
菌根菌は、農業が始まる前から植物が栄養分の吸収を助ける役目を担っていた。更に、菌根の共生体から長期的利益が得られることは、40年間研究、実証されてきた。一方、殺菌や殺虫剤の導入など近代農業方法は、今日の農場土壌内の菌根枯渇問題に悩まされている。土壌に含む菌根の割合調整の復旧は重要な課題だ。
そこで3人は、商業的農業におけるルールを変えた。本来であれば高級品でニッチな市場でのみ出回っていた菌根をを高濃度且つ生産方法の改善により、効果的、高品質、そして低価格で入手可能な商品として農家への供給を可能にした。

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SAKIGAKE編集部

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