「ビジネスの世界は不公平」-Trendi guru, Kyle氏

CATEGORY: INTERVIEW

TAG:

今回のインタビューは、”Trendiguru”を創業したKyleさんです。スタートアップはとにかく不公平。そう言い切るKyleさんその不公平な世界で勝つためのヒントを教えてくれました。またCEOはエンジニアリングをする必要があるかというテーマにも答えてくれました。
 

-創業のきっかけは奥さんとの買い物

どんな事業をされていますか?

Kyle:Magical shopping discoveryという画像解析技術を利用したECツールを開発しています。ユーザーが購入しようとするプロダクトを弊社のツールを使って解析し、それに近い商品を0.5秒以内にレコメンドするというものです。現在はファッションECに特化していますが、生活用品などにも展開していきたいと考えています。
 

引用:Trendiguru
 

どういうきっかけで今の事業を選びましたか?

Kyle:妻と一緒にオンラインショッピングをしていた時に「この服もいいけどもう少し似た商品と比較して買いたい!」という言葉を聞いて、モールであの服かこの服かどっちにしようと言ったショッピングを楽しむ感覚をオンラインでも出来ないかという原体験があり、この事業を始めました。

また前職がオフラインで販売しているもの、(例えばアンティークなアクセサリー)をオンライン化する会社のプロダクトマネージャーをしていたこともあり、EC市場のことをよく知っていたというのも理由の一つです。
 

-今の起業家はエンジニアリングの能力も必要か?

Kyle:ビジネスサイドにフォーカスしています。会社は営業ができる人だけがいるだけではだめだし、エンジニアだけではキャッシュを作ることが出来ません。そしてビジネスサイド特にCEOとして僕が大切だと思うことは、

  1. ビジョンを描く
  2. 投資を増やす
  3. 会社が大きくなることに注力する

だと思います。仮にエンジニアができなかったとしても、そのためのチームであって自分が短所とするところが他の人の長所で、その人の短所が自分の長所だったらきれいな五角形を描けることができる。とはいってもリソースの少ないシードの段階では仕事を好き好みすることはできないので、とにかくなんでもやります。

 

”CEOでエンジニアができなくても、チームにできる人がいればいい”

 
trendiguru-icon

仕事で最も大切だと思うことはなんですか?

Kyle:楽しむことだと思います。今のドメインも色々な中から一番楽しそうなものを選んだ結果です。その仕事に何かしらの価値を見出すことができれば、仕事のパフォーマンスは上がり、更に楽しくなります。

もしその仕事が楽しくないなと思ったらそれは自分に合っていないサインかもしれないので、何の価値も見いだせないと判断したらやめることも問題ないと思います。
 

-ビジネスの世界は不公平

事業を選ぶにあたって必要な要素を教えてください。

  1. 自分とチームが楽しめるかどうか?
  2. 巨大な市場

Kyle:まず一つ目に、先程の仕事をする上で楽しむことがいちばん大切だと言いましたが、自分が起業するにあたっていくらそれが儲かりそうだからと言って楽しくない事業をすることは最悪です。

まして好きなことはパフォーマンスがあがりますが、嫌いなら成果も全く出ません。そして自分だけではなくチームにとっても同じで、最初のチーム全員が共感できる事業をスべきだと思います。
 

”事業を選ぶコツは楽しそうで、大きな市場であること”

 
Kyle:二つ目ですが、とにかくでかい市場を選ぶこと。一つの事業を始めたら少なくとも5年はやる必要があると思うので、できるだけ大きい市場の方が努力した分のリターンが大きいと思います。
 
trendiguru-1
 

スタートアップにとって成功するために必要なことはなんですか?

  1. 市場に特化する
  2. チーム
  3. メンター
  4. 成功している企業を徹底的にパクる

Kyle:そもそもビジネスの世界は不公平です。その中で勝ち上がるためには始めから手広く勝つことは無理でまずは特定の領域で勝たなければなりません。そしてその戦うチームは、CEOのビジョンに共感し、情熱を持って一緒にリスクを取れるまとまったチームでなくてはなりません。

次にメンターで、強い人脈を持っていて的確なアドバイスをしてくれる人は必要です。最初はどのスタートアップも非力なので誰かに扉(マネタイズまで、初めての投資を受けるまで)を一緒に開けてもらわなければなりません。
 

”不公平な世界で生き残るには、チームとメンターが必要不可欠”

 
Kyle:最後に同じ市場の成功している起業を徹底的にパクることで、これは同じビジネスを始めると言うわけではなく、その企業の優れているところを自分の会社に活かすという意味です。

最初に言ったようにビジネスの世界は不公平です。ニッチな市場で結束力のあるチームを組み、メンターに扉を一緒に開いてもらい、成功している企業の良いところをパクる。これがスタートアップに必要なことだと思います。
 

編集部より

話を聞いていてまさに戦争だと感じました。特定の領域(ある国や土地)で結束力のあるチームを組み(忠誠心の高い戦士)、メンター(軍師)と一緒に成功している企業の良いところをパクる(織田信長が鉄砲を日本に持ってきたように)。

そんなのありかよ!と思えることも平気でやらなければいつになっても勝てない。そんな甘いマスクの下に、緊張感をもったCEOでした。

 

インタビュイー

Kyle Giddens

Kyle Giddens
CEO
政府の芸術プログラムの代表や、テロリズムへの対策組織、政治心理学など幅広い学問を学び、二年間のコンサルティング会社への従事の後、テルアビブ大学に入学し、マーケティングを専攻。その後プロダクトマネージャーとして力をつけ、創業した。

TAG ,

WRITER

SAKIGAKE編集部

SAKIGAKE編集部

海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
MEDIA |  |