骨の危険を事前に察知-Persimio

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医療分野のITベンチャーが盛んな国イスラエルの骨に関する医療のためのテクノロジーを開発しているヘルスケアIT会社PreSimiO社を紹介する。

整形外科界における新たな技術提供

PerSimiO社は、15年もの間研究された学術的リサーチと骨生体力学シミュレーションにおいての商業化を目標とし、主に移転腫瘍・インプラント・骨粗鬆症にフォーカスして商品を提供している。技術の特許出願をし、今年2016年にアメリカ合衆国とヨーロッパで認められた。イスラエル経済省の省長もPerSimiO社の技術内容を認め、資金協力を行うことに合意した。Simfiniというソフトウェアを開発しており、骨に関する医療リスクを事前に予知し、患者・医療従事者両方にとって嬉しいソリューションを提供するように努めている。医療従事者にとってはSimfiniを使うためには工学の専門的な知識など必要なく、基本的には誰でも扱えるようである。

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(当企業公式サイトから引用)

腫瘍の骨への影響を察知し不要な手術を減らす

腫瘍が長骨に骨転移するのはよくある話で、アメリカ合衆国では毎年28万件以上報告される。多くの人々が抱える問題である。この問題には医療ジレンマが伴う。といのも腫瘍を持つことによって骨が弱ってしまい病的骨折を起こしてしまう可能性を秘めているのだ。PerSimiO社のSimfini-TUMORは事前に腫瘍がどの程度骨を弱らせているか、どの程度で折れてしまうことができるのか予測する事が可能だ。これによって不要な手術を減らし、患者と医療の負担を和らげることができる。

インプラント手術の負担を軽減

Simfiniはそれぞれの人により合ったインプラントの型を提供する事が可能だ。アメリカ合衆国では40万人もの人々が毎年失った歯の代わりとなるインプラント手術を受け、歯を失った人には需要が高い治療だ。整形外科では基本的にX線を撮ってインプラントの治療の詳細を決める。Simfiniのインプラント技術は骨の解析を行い、事前により精度の高いインプラントの詳細を決めることができる。インプラントは人によってベストなものを選ばなければならない。そうすることによって手術回数も減らすことができ、患者の医療費負担も減らすことができる。

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フリー写真素材【写真AC】から引用

骨粗鬆症における危険性を予知し手術リスクを最低限まで減らす

骨量が減って骨が弱ってしまう症状の骨粗鬆症は、アメリカ合衆国においては4400万人もの人が予備軍であるといわれ、日本でも約1100万人、国民の約10%がこの症状に苦しんでいる。世界でも大きな問題のうちの一つである。約40万人が毎年大腿骨骨折を発症させる。この40万人のうち10%は2年以内に対側股関節骨折をも患ってしまうという、甘く見ていたら大変な目にあう。現時点での整形外科医は体側骨折のリスクを多く有する患者を識別することができない。そこでPreSimiO社は手術のリスクを最低限にまで減らすことに貢献するのだ。事前にハイリスクなことがどのようにしたら起こってしまうかなどを見極めることができる。

最後に

取り扱っている分野は今後さらに需要が高くなるような事業であろう。まだまだ規模は小さいものの、これからの成長が楽しみな企業だ。

会社概要

会社名 PerSimiO
CEO Eitan Segall
創業 2014年
拠点 イスラエル
社員数 7人規模
事業内容 医療機器
主な商品 骨・腫瘍・プラントに関連する医療技術Simfini
会社URL http://www.persimio.com

主なメンバー紹介

Eitan Segall

Eitan Segall
CEO
コンピュータ・アプリケーション(BGU 1990)で機械工学の学士号を取得。MBA(BGU 1999)も取得済み。前職は産業の会社のCEOだった(ESC、雇用者数200人)。2003年にはイスラエルに天然ガスインフラの大部分の設計を担当する最大のエンジニアリング天然ガス部門(バラン)を設立し、NGの安全設計の方法論を唱えた。

Zohar Yosibash

Zohar Yosibash
技術最高責任者 Chief Technology Officer
1995年からネゲブのベールシェバ、イスラエルのベングリオン大学で機械工学の教授を務め、計算力学研究室の責任者。航空工学の学士号は1987年にテクニオン‐イスラエル工科大学で、応用数学の修士号を1991年にテルアビブイスラエルの大学にて獲得した。その後アメリカのセントルイスにあるワシントン大学で1994年に機械工学の博士号を取得した。2006年3月以来は、バイエルン計算工学大学院の諮問委員会のメンバーとしても務めている。

Charles Milgrom

Charles Milgrom
商品計画 MD
整形外科の教授としてイェルサレムのヘブライ大学医学部に在籍。肩と肘の手術と、軍事医学に特化しており、ハダーサ大学病院で業務を行う。シカゴ大学、ヘブライ大学軍医学校、ワイツマン研究所、ベングリオン大学、ハイファ大学およびテクニオンでの調査グループの代表を務めている。

Nir Trabelsi

Nir Trabelsi
教授
2011年からSCE大学(Shamoon技術専門学校)の技術工学部のベテラン講師で、計算骨生体力学、材料の強度、CADと有限要素解析が専門。国際専門誌で10査読論文を発表し、国際会議で招待講演をした経験がある。

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SAKIGAKE編集部

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