セキュリティ担当初心者でもサイバー攻撃を見逃さないネットワーク分析が可能に―WireX Systems

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複雑化するネットワークに対し、複雑化するサイバー攻撃。セキュリティの専門チームを備えた大企業でもその複雑さゆえにサイバー攻撃を見逃し、甚大な被害を被っているのが現状だ。こうした現状を打破すべく、サイバー攻撃の捜査を分かりやすく行うためのプラットフォームを開発したのがWireX社だ。

ネットワーク上の異常に関するデータをいち早く見つけ出す!

WireX社の開発したネットワーク分析プラットフォームは、企業のネットワークに対しサイバー攻撃などの異常が発生した場合、セキュリティ管理システムからの警告に基づき、その異常に関連するデータを、ネットワーク上のあらゆるアプリケーションの動作やユーザーの行動から自動的に探し出し、企業のセキュリティチームが攻撃の原因究明、対処を迅速に行うことを可能にする。企業のネットワーク上のEメール・ファイル・チャットメッセージのやりとり、ユーザーのログイン、ブラウザ履歴、データベースへのアクセスといった各種動作のデータの中から、異常に関連するものだけを関連付け、コンピューターではなく人間が見てわかりやすい形でまとめてくれるというのがこのプラットフォームの特長だ。


WireX社プラットフォーム紹介動画

更にこのプラットフォームが画期的なのは、従来のネットワーク分析プラットフォームよりも長期間のデータが保持できること(従来は数日間分のところ、WireXのプラットフォームは数ヶ月分のデータが保持できる)、それから従来のプラットフォームが対処できないような企業専用にカスタマイズされた独自のアプリケーションも分析可能だということだ。豊富な情報元から、より正確な分析が期待できるというわけだ。

進む複雑化の中でも「わかりやすさ」を

WireX社はネットワーク分析の複雑さゆえにサイバー攻撃への対応が遅れがちという課題の解決するためのわかりやすいネットワーク分析の実現を目指し、ネットワーク、インテリジェンスといった分野でそれぞれ15年の経験を持つ3人が起業した。同社は2016年にはサイバーセキュリティ専門メディアのCyber Defence Magazineによりネットワーク分析部門の優秀企業に選ばれるなど、注目を集めている。
これからも、IoT技術の進歩などにより、ネットワークに繋がるデバイスの種類も増え、蓄積されるデータも多様化するにしたがって、ますますネットワークは複雑化することは明白だ。そんな中、IoTデバイスを狙ったサイバー攻撃が脅威となりつつある。そんな状況でも、WireX社には「わかりやすさ」を貫いたネットワーク分析で活躍を続けてくれることに期待したい。

会社概要

会社名 WireX Inc.
CEO Tomer Saban
創業 2010年
拠点 アメリカ
社員数 11-50人規模
事業内容 ネットワーク分析プラットフォームの開発
会社URL https://wirexsystems.com
沿革 2010年 創業
2013年 シードラウンドにてMagma Venture Partners社より200万ドルの投資を受ける。
2015年 シリーズA投資ラウンドにてVertex Ventures社等より930万ドルの投資を受ける。
2016年 拠点をイスラエルから米国カリフォルニア州に移転。Cyber Defence Magazineによりネットワーク分析部門の優秀企業に選ばれる。

メンバー紹介

Tomer Saban

Tomer Saban
CEO・創業者
コンピューターサイエンスの学士号を持つ。8200 Entrepreneurship ProgramやMerage Institute U.S.-Israel Innovation Leadership Programといったスタートアップ養成プログラムを卒業。WireX社創業以前はイスラエルのIT企業Nice Systemsのインテリジェンス部門でチームマネージャーを務めた。

Gilboa Davara

Gilboa Davara
CTO・創業者
Nice Systems社ではインテリジェンス部門のチームリーダーを務めた。システム開発の経験も豊富である。

Vadim Lipovetsky

Vadim Lipovetsky
研究開発部長・創業者
コンピューターサイエンスの学士号を持つ。WireX社創業前もネットワーク分析プラットフォームを始めとする様々なソフトウェアの開発に携わってきた。

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SAKIGAKE編集部

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