3Dプリンターで作れる!オープンソースの脳波操作ヘッドセット-OpenBCI

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脳波で操作するゲームやデバイスが、自分のパソコンで作れる時代だ。ブルックリンのOpenBCI社は、安価で誰でも手軽に利用できるオープンソースBCIプラットフォームを提供している。

脳波スキャン&プログラミングが個人でできる

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OpenBCIのヘッドセットを使用し、ビジュアライザーで脳波をリアルタイムで確認する様子。
(出典:OpenBCI公式サイト

OpenBCI社は、コナー・ルスマノ氏とジョエル・マーフィー氏によって設立され、初心者向けのオープンソースによる脳波スキャナーを販売している。脳波を測定するために頭に取り付けるヘッドセットは、3Dプリンターで出力することが可能だ。

BCIとはBrain-Computer Interfaceの略で、頭で考えるだけで脳波によりコンピュータを動かせるシステムのことだ。例えば医療の分野では、全身麻痺の患者が手や足を使わずに日常動作を行うことができるにするための開発が進められている。OpenBCIは安価でArduino(初心者向けマイコンボード)と互換性があり、誰でも自由にプログラミングを行える環境になっている。また、EEG(脳波)だけでなく、ECG(心電図)やEMG(筋電図)でも応用可能だ。

ミニゲームなら自分で作れる……かも?

これまでアカデミックな世界のものだったBCIが、OpenBCIによって一般の人たちにも広がっている。動画投稿サイトYoutubeでは、脳波を使って落ちてくるバナナを拾うミニゲーム(参考:Youtube)や、自分の手の動きと連動するロボットアーム(参考:Youtube)など、個人が開発したOpenBCIプログラムが投稿されている。 CEOのルスマノ氏は、Kickstarterのインタビュー(参考:Youtube)にて次のように語る。「BCIのプラットフォームは他にも色々あります。しかし電極を設置したい位置につけられなかったり、手頃な値段でなかったりして、ほとんどのものでは、本当に自分がやりたいことを実現するのが困難でした。」「ハッカソン(「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語。プログラマーたちが競い合う短期集中型開発イベントのこと。)やミーティングを開催して、BCIに関する知識を共有しています。」

最新世代も近日発売

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OpenBCI社の最新商品「ガングリオン・ボード」
(出典:OpenBCI公式サイト

OpenBCIの主な商品キットは、基盤とヘッドセットの2つ。 最新世代は2016年11月末に出荷が予定されている。値段は基盤が約1万円、ヘッドセットは自分で3Dプリントする場合約3万円だ(別途コードなど外部機器が必要)。プログラミングに自信のある方は、「脳波」の世界に足を一歩踏み入れてみてはいかがだろうか?

会社概要

会社名 OpenBCI
CEO Conor Russomanno
創業 2013年
拠点 ニューヨーク州ブルックリン
社員数 1-10人規模
事業内容 オープンソースBCIハード・ソフトの開発販売
主な商品 ガングリオン・ボード、ウルトラコルテックス・マークシリーズなど
会社URL http://openbci.com
沿革 2013年 創業
2015年12月 クラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて、644人の支援者を得て168,829ドルの資金を調達する

メンバー紹介

Conor Russomanno

Conor Russomanno
共同創業者・CEO
コロンビア大学卒業。加えてマーク・ジェイコブスやアナ・スイなどを輩出したパーソンズ美術大学を卒業し、現在同大学とニューヨーク大学で教鞭をとる。Felix社でエンジニアとしても勤務した。

Joel Murphy

Joel Murphy
オーナー・エンジニア
ホノルル生まれ。マサチューセッツ芸術大学、カルフォリニア大学、パーソンズ美術大学で芸術を学ぶ。パーソンズ美術大学ニュースクールでフィジカルコンピューティングを教えている。ブルックリン在住。

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SAKIGAKE編集部

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海外のスタートアップ、テクノロジーに関する最新情報を発信していきます。 海外の起業家たちが、何の課題に目を向け、どんなことを仕掛けようとしているのか。 最新技術だけでなく、未来を創ってきた人や、これから未来を創ろうとしている人の生活・人生もご紹介します。
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